CData Arc のバックアップおよび移行

Version 24.2.9039


CData Arc のバックアップおよび移行


次の方法でCData Arc を移行またはバックアップできます:

  • グローバルアプリケーションデータを新しいサーバー上のArc の新しいインスタンスに移行します。この移行には、グローバルな構成データと設定が含まれます。Arc のインポート / エクスポート機能を使用して、データをエクスポートできます。移行プロセスは自動で行われ(エラーの可能性が低く)、時間もかかりません。この方法は、Arc アプリケーション内で実行されるため推奨されます。

  • ApplicationDirectory および ApplicationDatabase を手動でコピーして新しいサーバーに移動することで、すべてのデータをバックアップします。この方法は、構成データだけでなく、その他のデータ(ログ、処理が保留中のファイル、または処理済みのファイルなど)の全作業セットも移動します。この方法はシンプルですが、時間がかかり、エラーが発生しやすくなります。

次のセクションでは、これらの方法を使用してデータを移行またはバックアップする方法について説明します。

移行

Arc の移行タブでは、アプリケーションのグローバルアプリケーションデータおよび設定のすべてを含む、アプリケーションの完全なエクスポートを実行できます。

エクスポートボタンを使用して、データをエクスポートできます。これを行うと、データがARC ファイル(.arc 拡張子)にエクスポートされます。これは、複数のワークスペースや設定、ユーザー、レポート、その他のグローバルデータを含むグローバルアプリケーションデータを保存するファイルの種類です。

移行タブを使ってアプリケーション設定をエクスポートする方法についての詳細は、インポートとエクスポートを参照してください。

手動バックアップ

Arc は、次の2つの方法でローカルシステムと繋がります:

  • アプリケーションディレクトリ( ApplicationDirectory )経由。 ApplicationDirectory は、構成データを格納するディスク上のフォルダです。

  • アプリケーションデータベース( ApplicationDatabase )経由。 ApplicationDatabase は、アプリケーションによって処理されるトランザクションのメタデータを格納するデータベースです。

手動バックアップでは、 ApplicationDirectoryApplicationDatabase の両方を直接コピーして移動します。この方法はシンプルでコストもかかりませんが、時間がかかり、人為的ミスが常に起こりうることに注意してください。

アプリケーションディレクトリ

Arc は、すべてのプロファイル、証明書、およびコネクタ構成データを ApplicationDirectory 内のファイルに格納します。したがって、Arc の設定をバックアップあるいは再作成するには、 ApplicationDirectory をコピーして移動するだけです。これを新しいサーバーに移動して、Arc 設定を新しいインスタンスに再作成することができます。

アプリケーションディレクトリをコピーする

デフォルトでは、 ApplicationDirectory は次のディレクトリを指定します:

  • Java/opt/arc

  • .NETC:\ProgramData\CData\Arc

Note:Arc がアプリケーションの以前のバージョンの既存のインストール上にインストールされた場合、アプリケーションは古いフォルダ構造を再利用する可能性があります。この場合、 ApplicationDirectory は、代わりに以下のいずれかのディレクトリに配置されている可能性があります:

  • Java~/arc/data(~ は、Arc をホストするサーバーを実行しているユーザーのホームディレクトリです)

  • .NET(RSSBus Connect)C:\Program Files\RSSBus\RSSBusConnect

  • .NET (Arc)C:\Program Files\CData\Arc

アプリケーションをバックアップするには、このアプリケーションディレクトリのコピーを便利な場所に保管します。Arc を新しいサーバーに移行するには、 ApplicationDirectory のコピーを新しいサーバーの同じパスに配置します。

アプリケーションディレクトリを設定する

このセクションは、Arc を新しいサーバーに移行し、 ApplicationDirectory のデフォルトの場所がカスタムパスで上書きされる場合にのみ該当します。

一部のArc セットアップでは、 ApplicationDirectory にデフォルト以外の場所が使用される場合があります(例えば、共有ネットワークファイルシステムで ApplicationDirectory をホストする場合など)。この場合、Arc の新しいインスタンスが、前のインスタンスが使用していた ApplicationDirectory と同じネットワークフォルダを使用するように設定するだけです。

ApplicationDirectory を設定するには、Arc のエディションに応じた適切なドキュメントを参照してください:

アプリケーションデータベース

デフォルトでは、Arc はSQLite(.NET)またはDerby(Java)データベースを使用してアプリケーションによって処理されたトランザクションに関するデータを格納します。また、インストールと設定で説明するように、PostgreSQL、SQL Server、MySQL などの外部データベースを設定することもできます。

Arc が外部データベースを使用する場合、このデータベースの接続文字列は、アプリケーションをホストするサーバーの設定ファイル(つまり、.NET ではWeb.Config ファイル、Java ではarc.properties ファイル)で設定する必要があります。外部データベースのバックアップはArc の範囲外であり、データベースを通じて直接行う必要があります。Arc を新しいマシンに移行するには、新しいインスタンスが同じ外部データベースに対して読み取りおよび書き込みを行うように構成するだけです。

ApplicationDatabase を設定するには、Arc のエディションに応じた適切なドキュメントを参照してください:

ライセンス

Arc ライセンス—Cloud ライセンスの特別ライセンスティアを除く—は、特定のマシン名に関連付けられています。ライセンスは、 ApplicationDirectory 内のLIC ファイル(拡張子が.lic のファイル)に含まれています。ライセンスのバックアップは、以下で説明するように、このライセンスファイルをコピーするだけになります。

新しいマシンのライセンスを更新せずにライセンスファイルを新しいマシンに移行すると、ライセンスエラーが発生します。ただし、次のセクションで説明するように、License Transfer Request フォームを使用してCData セールスチームに移行を通知すると、アプリケーションインターフェースを通じて新しいサーバーにライセンスを再適用できます。

ライセンスをバックアップする

.NET 版

Arc の.NET 版では、ライセンスファイルはデフォルトで次のフォルダに保存されます:

C:\ProgramData\CData\Arc

Arc がRSSBus Connect インストール上にインストールされRSSBus フォルダパスが再利用される場合、対応する場所は以下になります:

C:\Program Files\RSSBus\RSSBus Connect\www\app_data

このフォルダにLIC ファイルのコピーを作成し、ライセンスをバックアップします。

Java 版

Arc のJava 版では、ライセンスファイルはデフォルトで次のフォルダに保存されます:

/opt/arc

Arc がRSSBus Connect インストール上にインストールされRSSBus フォルダパスが再利用される場合、対応する場所は以下になります:

~/rssbus/connect

この場所にLIC ファイルのコピーを作成し、ライセンスをバックアップします。

ライセンスを移行する

License Transfer Request フォームを使用して、CData ライセンスシステムに対してライセンスの別マシンへの移行を通知できます。このフォームを使えば、ライセンスが過剰使用されているとしてマークされる(つまり、同一ライセンスを複数マシンにインストールしていると認識される)ことを防ぐことができます。フォームに記入すると、セールスチームからの確認を待たずに、新しいマシンで同じプロダクトキーを使用できます。ライセンスがブロックまたは制限された場合は、Arc セールスチーム[email protected] までご連絡ください。

サーバー移行は時間がかかるプロセスであるため、CData では、2台のマシンでライセンスを有効にできる30日間の重複期間を設けています。この30日以内に、古いマシンからアプリケーションを削除してください。期間の延長をご希望の場合は、Arc セールスチーム[email protected] までお問い合わせください。