ADO.NET Provider for Microsoft OneNote

Build 24.0.9062

サービスプリンシパルによるAzure AD アプリケーションの作成

サービスプリンシパルによるAzure AD アプリケーションの作成

Microsoft OneNote は、ロールベースのサービスプリンシパルベースの認証をサポートします。 Microsoft OneNote への認証にサービスプリンシパルを使用する場合は、ここで説明するように、カスタムAzure AD アプリケーションを作成する必要があります。

Azure サービスプリンシパル認証を使用するには、認証アプリケーションにロールを割り当てる機能を設定したのち、Azure AD テナントにアプリケーションを登録し、新しいサービスプリンシパルを作成する必要があります。 この新しいサービスプリンシパルは、割り当てられたロールベースのアクセス制御を利用して、サブスクリプション内のリソースにアクセスできます。

Azure サービスプリンシパルを使用した認証

https://portal.azure.com で:

  1. 左側のナビゲーションペインでAzure Active Directory ->アプリの登録を選択します。
  2. 新規登録をクリックします。
  3. アプリケーションの名前を入力します。
  4. 希望するテナント設定を選択します。このカスタムアプリケーションはAzure サービスプリンシパル用なので、Any Microsoft Entra ID tenant - Multi Tenant を選択します。
  5. 新しいアプリケーションを登録するには、登録をクリックします。アプリケーション管理画面が表示されます。
    OAuthClientId としてApplication (client) ID の値、AzureTenant としてDirectory (tenant) ID の値をメモします。
  6. 証明書とシークレットセクションに移動して、アプリケーションの認証タイプを定義します。認証には、証明書(推奨)とクライアントシークレットの2種類があります。

    • 証明書による認証: 証明書とシークレット証明書のアップロードを選択し、ローカルマシンから証明書をアップロードします。 この証明書の作成方法の例については、https://learn.microsoft.com/ja-jp/entra/identity-platform/howto-create-self-signed-certificate を参照してください。
    • 新しいクライアントシークレットの作成: 証明書とシークレット新しいクライアントシークレットを選択し、有効期限を指定します。クライアントシークレットが保存されると、Microsoft OneNote はキーの値を表示します。この値は一度しか表示されないので、後で使用するために記録しておきます。(この値がOAuthClientSecret となります。)

  7. 認証タブに移動し、アクセストークンオプションを選択します。
  8. Select the Microsoft Graph API, and the following delegated permissions allow access to the full functionality of the driver:
    • Read and write all Notebooks, Sections, SectionGroups and Pages.
    • Read all users.
    • Read all groups.
  9. 変更を保存します。
  10. 管理者の同意が必要なアクセス許可([アプリケーションの許可]など)を使用することを指定した場合は、API のアクセス許可ページで現在のテナントから付与することができます。

管理者の同意の付与

カスタムアプリケーションの中には、Azure Active Directory テナント内で操作するために管理者権限が必要なものがあります。管理者の同意は、新しいカスタムAzure AD アプリケーションを作成する際に、すでに"Admin Consent Required" とマークされている関連パーミッションを追加することで付与できます。管理者の同意は、認証フローでクライアント資格情報を使用する場合にも必要です。

管理者の同意を付与するには:

  1. 管理者にhttps://portal.azure.com にログインしてもらいます。
  2. アプリの登録に移動し、作成したカスタムAzure AD アプリケーションを見つけます。
  3. API のアクセス許可で、同意の付与をクリックします。
これで、アプリケーションが作成されたテナントにアクセス権限が付与されます。

クライアント資格情報の同意

OAuth は、認証のためのクライアント資格情報の使用をサポートします。 クライアント資格情報の認証フローでは、認証するアプリケーション自身の資格情報が作成されます。 認証フローは通常の認証フローと同じように動作しますが、関連するユーザーに対して資格情報の提供を求めるプロンプトは表示されません。 アプリケーションで受理されるすべてのタスクは、デフォルトユーザーコンテキストなしで実行されます。

Note: 埋め込まれたOAuth 資格情報はユーザーごとに認証されるため、 クライアント認証フローで使用することはできません。クライアント資格情報を使用するには、必ずカスタムAzure AD アプリケーションを作成する必要があります。

https://portal.azure.com で:

  1. 上記のように、カスタムAzure AD アプリケーションを作成します。
  2. アプリの登録に移動します。
  3. 作成したアプリケーションを探し、API のアクセス許可を開きます。
  4. Microsoft Graph アクセス許可を選択します。 アクセス許可には2つの異なるアクセス許可セットがあります。委任されたアクセス許可とアプリケーションの許可です。
  5. サービスプリンシパルで使用する場合は、アプリケーションの許可を指定します。
  6. インテグレーションに必要なアクセス許可を選択します。

証明書を使用したクライアントOAuth フロー

クライアント認証フローに関連するすべてのアクセス許可には、管理者の同意が必要です。 これは、CData ADO.NET Provider for Microsoft OneNote が埋め込まれたアプリケーションをクライアント認証フローでは使用できないことを意味します。 前述のとおり、クライアント資格情報を使用するには、独自のOAuth アプリケーションの作成が必要になります。

OAuth アプリケーションが作成されたら:

  1. https://portal.azure.com に戻ります。
  2. アプリの登録に移動します。
  3. 作成したアプリケーションを見つけます。
  4. API のアクセス許可の下で、Microsoft Graph アクセス許可を選択します。
    アクセス許可には2つの異なるアクセス許可セットがあります。委任されたアクセス許可とアプリケーションの許可です。 クライアントの資格情報認証時に使用されるアクセス許可は、[アプリケーションの許可]の下にあります。
  5. 自身のインテグレーションに適用させるアクセス許可を選択します。

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