CData Cloud は、クラウドホスト型のソリューションで、複数の標準サービスやプロトコルにまたがるSAP HANA へのアクセスを実現します。MySQL またはSQL Server データベースに接続できるアプリケーションであれば、CData Cloud を介してSAP HANA に接続できます。
CData Cloud により、他のOData エンドポイントや標準SQL Server / MySQL データベースと同じように、SAP HANA への接続を標準化し、構成することができます。
このページでは、CData Cloud でのSAP HANA への接続の確立 のガイド、利用可能なリソースに関する情報、および使用可能な接続プロパティのリファレンスについて説明します。
接続の確立 は、CData Cloud にデータベースを作成するためのSAP HANA への認証方法と必要な接続プロパティの設定方法について示します。
利用可能な標準サービスを経由してSAP HANA からデータにアクセスする方法と、CData Cloud の管理については、CData Cloud ドキュメント で詳しく説明します。
Database タブで対応するアイコンを選択して、SAP HANA に接続します。必須プロパティはSettings にリストされています。Advanced タブには、通常は必要ない接続プロパティが表示されます。
データに接続するには以下を設定します。
接続の詳細を入力したら、次のデータベース資格情報を設定してSAP HANA に認証します。
AuthScheme をOkta に設定します。Okta への接続には、次の接続プロパティを使用します。
次のSSOProperties がOkta への認証に必要です。
次は接続文字列の例です。
AuthScheme=OKTA;User=username;Password=password;Server=myserver;SSO Properties='SSOLoginUrl=https://cdata-okta.okta.com';
デフォルトでは、Cloud はサーバーの証明書をシステムの信頼できる証明書ストアと照合してSSL / TLS のネゴシエーションを試みます。
別の証明書を指定するには、利用可能なフォーマットについてSSLServerCert プロパティを参照してください。
SAP HANA Cloud はクライアント証明書の設定もサポートしています。次を設定すれば、クライアント証明書を使って接続できます。
次のプロパティを設定します。
プロパティ | 説明 |
AuthScheme | The scheme used for authentication. Accepted entries are Password. |
Server | The name of the server running SAP HANA database. |
Port | The port of the SAP HANA database. |
Database | The name of the SAP HANA database. |
User | 認証で使用されるSAP HANA ユーザーアカウント。 |
Password | ユーザーの認証で使用されるパスワード。 |
IncludeSystemObjects | Set IncludeSystemObjects to True to fetch Hana System schema and tables. |
UseSSL | This field sets whether SSL is enabled. |
プロパティ | 説明 |
BrowsableSchemas | このプロパティは、使用可能なスキーマのサブセットにレポートされるスキーマを制限します。例えば、BrowsableSchemas=SchemaA,SchemaB,SchemaC です。 |
Schema | The schema of the SAP Hana database. |
プロパティ | 説明 |
SSOProperties | Additional properties required to connect to the identity provider in a semicolon-separated list. |
プロパティ | 説明 |
SSLServerCert | TLS/SSL を使用して接続するときに、サーバーが受け入れ可能な証明書。 |
プロパティ | 説明 |
SSHAuthMode | サービスへのSSH トンネルを確立する際に使用される認証方法。 |
SSHClientCert | SSHUser の認証に使用する証明書。 |
SSHClientCertPassword | SSHClientCert キーのパスワード(ある場合)。 |
SSHClientCertSubject | SSH クライアント証明書のサブジェクト。 |
SSHClientCertType | SSHClientCert 秘密鍵の種類。 |
SSHServer | SSH サーバー。 |
SSHPort | SSH ポート。 |
SSHUser | SSH ユーザー。 |
SSHPassword | SSH パスワード。 |
SSHServerFingerprint | SSH サーバーのフィンガープリント。 |
UseSSH | SAP HANA 接続をSSH 経由でトンネリングするかどうか。 SSH を使用します。 |
プロパティ | 説明 |
Verbosity | ログファイルの記述をどの程度の詳細さで記載するかを決定するverbosity レベル。 |
プロパティ | 説明 |
EmptyTimestampIsNull | When enabled, inserts DATE, TIME, SECONDDATE, and TIMESTAMP values as empty strings that are returned as NULLs. |
MaxRows | クエリで集計またはGROUP BY を使用しない場合に返される行数を制限します。これはLIMIT 句よりも優先されます。 |
SessionVariables | A comma-separated list of session variables to set on the current connection. |
Timeout | A timeout for the provider. |
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なAuthentication プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
AuthScheme | The scheme used for authentication. Accepted entries are Password. |
Server | The name of the server running SAP HANA database. |
Port | The port of the SAP HANA database. |
Database | The name of the SAP HANA database. |
User | 認証で使用されるSAP HANA ユーザーアカウント。 |
Password | ユーザーの認証で使用されるパスワード。 |
IncludeSystemObjects | Set IncludeSystemObjects to True to fetch Hana System schema and tables. |
UseSSL | This field sets whether SSL is enabled. |
The scheme used for authentication. Accepted entries are Password.
string
"Password"
The scheme used for authentication. Accepted entries are Password.
The name of the server running SAP HANA database.
string
""
Set this property to the name or network address of the SAP HANA database instance.
The name of the SAP HANA database.
string
"SYSTEMDB"
The name of the SAP HANA database running on the specified Server.
認証で使用されるSAP HANA ユーザーアカウント。
string
""
このフィールドは、Password とともに、SAP HANA サーバーに対して認証をするために使われます。
Set IncludeSystemObjects to True to fetch Hana System schema and tables.
bool
false
Set `IncludeSystemObjects` to True to fetch Hana System schema and tables. By default, this property is set to False to avoid listing the large number of system tables in the metadata listing.
This field sets whether SSL is enabled.
bool
true
This field sets whether the Cloud will attempt to negotiate TLS/SSL connections to the server. By default, the Cloud checks the server's certificate against the system's trusted certificate store. To specify another certificate, set SSLServerCert.
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なSchema プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
BrowsableSchemas | このプロパティは、使用可能なスキーマのサブセットにレポートされるスキーマを制限します。例えば、BrowsableSchemas=SchemaA,SchemaB,SchemaC です。 |
Schema | The schema of the SAP Hana database. |
このプロパティは、使用可能なスキーマのサブセットにレポートされるスキーマを制限します。例えば、BrowsableSchemas=SchemaA,SchemaB,SchemaC です。
string
""
スキーマをデータベースからリストすると、負荷がかかる可能性があります。接続文字列でスキーマのリストを提供すると、 パフォーマンスが向上します。
The schema of the SAP Hana database.
string
""
The schema of the SAP Hana database.
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なSSO プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
SSOProperties | Additional properties required to connect to the identity provider in a semicolon-separated list. |
Additional properties required to connect to the identity provider in a semicolon-separated list.
string
""
Additional properties required to connect to the identity provider in a semicolon-separated list. The following sections provide examples using the Okta provider.
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なSSL プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
SSLServerCert | TLS/SSL を使用して接続するときに、サーバーが受け入れ可能な証明書。 |
TLS/SSL を使用して接続するときに、サーバーが受け入れ可能な証明書。
string
""
TLS/SSL 接続を使用する場合は、このプロパティを使用して、サーバーが受け入れるTLS/SSL 証明書を指定できます。コンピュータによって信頼されていない他の証明書はすべて拒否されます。
このプロパティは、次のフォームを取ります:
説明 | 例 |
フルPEM 証明書(例では省略されています) | -----BEGIN CERTIFICATE----- MIIChTCCAe4CAQAwDQYJKoZIhv......Qw== -----END CERTIFICATE----- |
証明書を保有するローカルファイルへのパス。 | C:\cert.cer |
公開鍵(例では省略されています) | -----BEGIN RSA PUBLIC KEY----- MIGfMA0GCSq......AQAB -----END RSA PUBLIC KEY----- |
MD5 Thumbprint (hex 値はスペースおよびコロン区切り) | ecadbdda5a1529c58a1e9e09828d70e4 |
SHA1 Thumbprint (hex 値はスペースおよびコロン区切り) | 34a929226ae0819f2ec14b4a3d904f801cbb150d |
これを指定しない場合は、マシンが信用するすべての証明書が受け入れられます。
すべての証明書の受け入れを示すには、'*'を使用します。セキュリティ上の理由から、これはお勧めできません。
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なSSH プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
SSHAuthMode | サービスへのSSH トンネルを確立する際に使用される認証方法。 |
SSHClientCert | SSHUser の認証に使用する証明書。 |
SSHClientCertPassword | SSHClientCert キーのパスワード(ある場合)。 |
SSHClientCertSubject | SSH クライアント証明書のサブジェクト。 |
SSHClientCertType | SSHClientCert 秘密鍵の種類。 |
SSHServer | SSH サーバー。 |
SSHPort | SSH ポート。 |
SSHUser | SSH ユーザー。 |
SSHPassword | SSH パスワード。 |
SSHServerFingerprint | SSH サーバーのフィンガープリント。 |
UseSSH | SAP HANA 接続をSSH 経由でトンネリングするかどうか。 SSH を使用します。 |
サービスへのSSH トンネルを確立する際に使用される認証方法。
string
"Password"
SSHUser の認証に使用する証明書。
string
""
公開鍵認証を使用するには、SSHClientCert に有効な秘密鍵が含まれている必要があります。 公開鍵はオプションで、含まれていない場合はCloud が秘密鍵から生成します。 Cloud は公開鍵をサーバーに送信し、ユーザーが公開鍵を認証した場合に接続が許可されます。
SSHClientCertType フィールドは、SSHClientCert により指定されたキーストアの種類を指定します。 ストアがパスワードで保護されている場合は、SSHClientCertPassword でパスワードを指定します。
一部の種類のキーストアは、複数のキーを含むことができるコンテナです。 デフォルトでは、Cloud はストアの最初のキーを選択しますが、SSHClientCertSubject を使用して特定のキーを指定することも可能です。
SSHClientCert キーのパスワード(ある場合)。
string
""
このプロパティは、SSHAuthMode がPublicKey に設定され、SSHClientCert が秘密鍵に設定されているSFTP サーバーに認証する場合にのみ使用されます。
SSH クライアント証明書のサブジェクト。
string
"*"
証明書のサブジェクトは、証明書をロードするときにストア内の証明書を検索するために使用されます。
完全に一致するものが見つからない場合、ストアはプロパティの値を含むサブジェクトを検索します。
それでも一致するものが見つからない場合、プロパティは空白で設定され、証明書は選択されません。
"*" に設定すると、証明書ストアの1番目の証明書が選択されます。
証明書のサブジェクトは識別の名前フィールドおよび値のカンマ区切りのリストです。 例えば、"CN=www.server.com, OU=test, C=US, [email protected]"。共通のフィールドとその説明は以下のとおりです。
フィールド | 説明 |
CN | 共通名。一般的には、www.server.com のようなホスト名です。 |
O | 法人名 |
OU | 法人の部署名 |
L | 法人の住所(市町村名) |
S | 法人の住所(都道府県) |
C | 国名 |
E | Eメールアドレス |
フィールド値にカンマが含まれている場合は、それを引用符で囲む必要があります。
SSHClientCert 秘密鍵の種類。
string
"PEMKEY_FILE"
このプロパティには次の値の1つを設定できます。
種類 | 説明 | 許容されるBlob 値 |
MACHINE/USER | Blob 値はサポートされていません。 | |
JKSFILE/JKSBLOB | base64のみ | |
PFXFILE/PFXBLOB | PKCS12形式(.pfx)のファイル。証明書と秘密鍵の両方を含む必要があります。 | base64のみ |
PEMKEY_FILE/PEMKEY_BLOB | PEM 形式のファイル。RSA、DSA、またはOPENSSH の秘密鍵を含む必要があります。オプションで、秘密鍵と一致する証明書を含むことができます。 | base64またはプレーンテキスト。blob をテキストとして入力する場合、改行をスペースに置き換えることができます。 |
PPKFILE/PPKBLOB | puttygen ツールで作成されたPuTTY 形式の秘密鍵。 | base64のみ |
XMLFILE/XMLBLOB | .NET のRSA クラスによって生成される形式のXML キー:RSA.ToXmlString(true)。 | base64またはプレーンテキスト。 |
SSH サーバー。
string
""
SSH サーバー。
SSH ポート。
string
"22"
SSH ポート。
SSH ユーザー。
string
""
SSH ユーザー。
SSH パスワード。
string
""
SSH パスワード。
SSH サーバーのフィンガープリント。
string
""
SSH サーバーのフィンガープリント。
SAP HANA 接続をSSH 経由でトンネリングするかどうか。 SSH を使用します。
bool
false
デフォルトでは、Cloud はSAP HANA に直接接続しようとします。 このオプションを有効にすると、Cloud は代わりにSSHServer とのSSH 接続を確立し、その接続を経由してSAP HANA への接続をトンネリングします。
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なLogging プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
Verbosity | ログファイルの記述をどの程度の詳細さで記載するかを決定するverbosity レベル。 |
このセクションでは、本プロバイダーの接続文字列で設定可能なMiscellaneous プロパティの全リストを提供します。
プロパティ | 説明 |
EmptyTimestampIsNull | When enabled, inserts DATE, TIME, SECONDDATE, and TIMESTAMP values as empty strings that are returned as NULLs. |
MaxRows | クエリで集計またはGROUP BY を使用しない場合に返される行数を制限します。これはLIMIT 句よりも優先されます。 |
SessionVariables | A comma-separated list of session variables to set on the current connection. |
Timeout | A timeout for the provider. |
When enabled, inserts DATE, TIME, SECONDDATE, and TIMESTAMP values as empty strings that are returned as NULLs.
bool
true
When enabled, inserts DATE, TIME, SECONDDATE, and TIMESTAMP values as empty strings that are returned as NULLs.
クエリで集計またはGROUP BY を使用しない場合に返される行数を制限します。これはLIMIT 句よりも優先されます。
int
-1
クエリで集計またはGROUP BY を使用しない場合に返される行数を制限します。これはLIMIT 句よりも優先されます。
A comma-separated list of session variables to set on the current connection.
string
""
A comma-separated list of session variables to set on the current connection. For example: 'APPLICATION=myapp,var1=value1,var2=value2[,...]'
A timeout for the provider.
int
30
If the Timeout property is set to 0, operations will not time out; instead, they will run until they complete successfully or encounter an error condition.
If Timeout expires and the operation is not yet complete, the Cloud raises an error condition.