データアクセスのファインチューニング
データアクセスのファインチューニング
- UseSimpleNames:SAP ERP は、多くのデータベース指向のツールがサポートしていない特殊文字を使った属性名をサポートしています。このプロパティを使用すると、英数字以外の文字をアンダースコアで置き換えられます。
- InitialValueMode:未定義または未知の値を持つフィールドに対して、null またはSAP から返された正確な値を返すように設定します。デフォルトでは、connector はnull を返します。
分散SAP システムへの接続
ロードバランシングを使用するシステムのような分散SAP システムに接続する場合は、次の追加プロパティを設定する必要があります。 管理者は、[System Entry Properties]ダイアログの[Connection]タブでこれらの接続プロパティを取得できます。
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SystemId:[System Id]ボックスの値に設定。
SystemId プロパティは、SAP システムのSystem Id またはR3Name です。System Id は最大3文字の文字列です。
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MessageServer:[Message Server]ボックスの値に設定。SAProuter ボックスに値が指定されている場合は、SAProuter ボックスの値をMessageServer 接続文字列プロパティの値の前に付加します。
ロードバランシングを使用するSAP システムに接続する場合は、MessageServer プロパティを指定する必要があります。
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Group:値が指定されている場合は、このプロパティを[Group/Server]ボックスの値に設定します。
Group プロパティは使われているログオングループを指定します。大抵のSAP システムでは、デフォルトはPUBLIC です。
カスタムアプリケーションサーバーへの接続
専用アプリケーションサーバーまたはカスタムアプリケーションサーバーを使用してSAP システムに接続する場合は、[System Entry Properties]ダイアログの[Connection]タブで次の接続プロパティを取得できます。
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SystemId:[System Id]ボックスの値に設定。
SystemId プロパティは、SAP システムのSystem Id またはR3Name です。System Id は最大3文字の文字列です。
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Host:[Application Server]ボックスの値に設定。
Host プロパティはターゲットシステムのホスト名を指定します。 この値には、通常のホスト名、IP アドレス、またはSAProuter アドレスを使用できます。
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SystemNumber:SystemNumber ボックスの値に設定。
SystemNumber プロパティはターゲットシステムを定義します。
セキュアネットワーク通信の設定
管理者がSecure Network Communication(SNC;セキュアネットワーク通信) を設定している場合は、次の追加プロパティを設定する必要があります。[System Entry Properties]ダイアログの[Network]タブで、次のSNC 接続文字列プロパティを取得できます。
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SNCMode:"Activate Secure Network Connections" チェックボックスが有効になっている場合は、SNCMode 接続文字列プロパティをTrue に設定します。このチェックボックスが無効の場合は、SNCMode 接続プロパティをFalse に設定します。
SNCMode 接続プロパティは、SNC を使用しているかどうかを決定するboolean 値です。デフォルト値はFalse です。
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SNCPartnerName:[SNC Name]ボックスの値に設定。
SNCPartnerName プロパティは、アプリケーションサーバーのSNC 名を指定します。例:p:CN=IDS, OU=IT, O=CSW, C=DE
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SNCName:オプション。[SNC Name]ボックスの値に設定。
SNCName プロパティは、SNC 接続の名前を指定します。このプロパティを設定して、接続に正しいSNC 名が使用されていることを確認します。
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SNCQop:[Secure Network Settings]セクションの選択されたオプションに設定。例えば、Integrity オプションが選択されている場合、SNCQop プロパティを3 に設定します。
SNCQop プロパティはデータ保護のレベル(または品質)を指定します。 このプロパティが指定されていない場合は、このプロパティに整数 -1 が設定されます。有効な値は1、2、3、8、または9で、以下の保護レベルに対応します。
1 認証のみ。コミュニケーションパートナーのアイデンティティが検証されます。 2 整合性保護。SAP システムは、交換されたデータの変更または操作を検出します。 3 プライバシー保護。このレベルは完全性と認証を提供します。SAP システムは転送されるメッセージを暗号化します。2 つのコミュニケーションパートナー以外誰もデータを読み取ったり改ざんしたりできません。これは最大レベルの保護です。 8 デフォルト保護。 9 最大の保護。 -
SNCLibPath:SNC ライブラリのパスおよびファイル名に設定。
SNCLibPath プロパティは、使用しているセキュリティライブラリの完全パスを指定します。例えば、C:\Secude\secude.xll です。