接続の確立
RFC API との接続
CData ADO.NET Provider for SAP ERP はSAP RFC インターフェースを使用してSAP システムに接続します。ConnectionType は接続に使用するRFC API を指定します。
接続するには、RFC API に対応するSAP ライブラリの入手が必要です。
必須RFC
CData ADO.NET Provider for SAP ERP が使用するRFC は次のとおりです。以下にリストされているものが利用できない場合、一部またはすべての機能が動作しない可能性があります。 T-Code SE37 を使用すると、SAP で利用可能な汎用モジュールを表示できます。
- DDIF_FIELDINFO_GET
- RFC_GET_FUNCTION_INTERFACE
- RFC_GET_STRUCTURE_DEFINITION
- RFC_GET_SYSTEM_INFO
- RFC_GET_UNICODE_STRUCTURE
- RFC_READ_TABLE
- SLDAG_CHECK_FOR_UNICODE
SAP ERP への接続
接続するには以下を設定します。
- Host:ターゲットシステムのホスト名。ホスト名はホストファイルに定義されている通常のホスト名、123.123.123.123 のようなIP アドレス、または"/H/hostname/S/port/H/host/S/port/ ..." のようなSAProuter アドレスにすることができます。
- User:SAP システムに認証しているユーザー。
- Password:SAP システムへの認証に使われるパスワード。
- Client:SAP システムに認証しているクライアント。
- SystemNumber:ターゲットシステムが定義される番号。
- Language:SAP ERP へのログインに使用するISO 639-1 言語コード。デフォルトは"EN" です。
Host マシンとは別のマシンに接続するには、Host を以下に置き換えます。
- GatewayHost:接続先のゲートウェイホスト。指定されない場合は、プロバイダーはHost によって指定されたSAP システムへの接続を試みます。
- GatewayService:接続先のゲートウェイサービス。指定されない場合は、SAP システムはデフォルトの"sapgw##" を使用します。"##" はSystemNumber です。
分散システム、または別の構成のシステムに接続するには、データアクセスのファインチューニング を参照してください。
証明書
CData ADO.NET Provider for SAP ERP はユーザーとパスワードの認証に加え、証明書認証にも対応しています。証明書認証を使用するには、PEM 形式のX509 証明書を含むファイルを指すか、SAP ログオン時の認証に直接使用されるPEM blob を指すように、X509Certificate 接続プロパティを設定します。 X509Certificate の設定の他に、適切なSNC 接続プロパティの指定が必要です。 SNC 接続プロパティはデータアクセスのファインチューニング に記載されています。