接続の確立
接続プロファイルの設定
[CData]リボンから[データの取得]をクリックし、[取得元:Microsoft Dynamics CRM]> 設定済みの接続 を選択してCData クエリウィンドウを起動します。新しい接続を設定するには、[新しいMicrosoft Dynamics CRM 接続]をクリックします。ここでは、接続の設定、接続のテスト、および接続プロファイルの保存を行うことができます。
Microsoft Dynamics CRM への接続
接続するには、組織のルートURL を設定します。
Microsoft Dynamics CRM オンプレミスへの認証
Microsoft Dynamics CRM オンプレミスへの認証を行うには、CRMVersion = CRM2011+ を設定します。
NTLM
CRM オンプレミスのデプロイでNTLM 認証を介したSPNEGO を使用するには、以下のパラメータを設定します。- AuthScheme:NTLM。
- User:ユーザーのログインId。
- Password:ユーザーのログインパスワード。
NTLM 接続文字列の例:
AuthScheme=NTLM;Url='https://myOrg.crm.dynamics.com/';User=username;Password=password;CRM Version='CRM2011+'
Kerberos
CRM オンプレミスのデプロイでKerberos 認証を介したSPNEGO を使用するには、以下のパラメータを設定します。- AuthScheme:Kerberos。
- User:ユーザーのログインId。
- Password:ユーザーのログインパスワード。
Kerberos 接続文字列の例:
AuthScheme=Kerberos;Url='https://myOrg.crm.dynamics.com/';User=username;Password=password;CRM Version='CRM2011+'
Internet-Facing Deployment(IFD)
IFD 経由で認証するには、InternetFacingDeployment をtrue に設定します。IFD 接続文字列の例:
AuthScheme=NTLM;Url='https://myOrg.com/';User=username;Password=password;InternetFacingDeployment=True;CRM Version='CRM2011+'
Microsoft Dynamics CRM オンラインへの認証
Azure AD(ユーザーベースの認証)またはAzure サービスプリンシパル(サービス プリンシパルベースの認証)のいずれかを使用して、Microsoft Dynamics CRM オンラインへの認証を行うことができます。Microsoft Dynamics CRM オンラインへの認証を行うには、CRMVersion = CRMOnline を設定します。
Azure AD
Azure AD は、Microsoft のマルチテナント、クラウドベースのディレクトリおよびID 管理サービスです。これはユーザーベースの認証で、AuthScheme をAzureAD に設定する必要があります。Web アプリケーションを介したAzure AD への認証には、必ずカスタムOAuth アプリケーションの作成が必要です。詳細はAzure AD アプリケーションの作成 を参照してください。
デスクトップアプリケーション
CData は、デスクトップアプリケーションからAzure AD への接続を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。カスタムOAuth アプリケーションを使用して、デスクトップアプリケーションで認証することもできます。(詳しくは、Azure AD アプリケーションの作成 を参照してください。) Azure AD 経由で認証するには、以下のパラメータを設定します。
- AuthScheme:AzureAD。
-
カスタムアプリケーションのみ:
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでMicrosoft Dynamics CRM のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。
本製品 はOAuth プロセスを完了し、Microsoft Dynamics CRM からアクセストークンを取得してそれを使ってデータをリクエストします。 OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定されたパスに保存されます。これらの値は接続間で永続化されます。
アクセストークンの期限が切れたときは、本製品 は自動でアクセストークンをリフレッシュします。
Azure サービスプリンシパル
サービスプリンシパルは、Azure AD アプリケーション内のセキュリティオブジェクトであり、特定のAzure AD テナント内でそのアプリケーションができることを定義します。 サービスプリンシパルは、Azure サービスポータルで作成します。 作成プロセスの過程で、サービスプリンシパルがクライアントシークレットまたは証明書のどちらを経由してAzure AD リソースにアクセスするかも指定します。サービスプリンシパルの権限は、特定のユーザーに紐づくのではなく、割り当てられたロールに基づきます。 リソースへのアプリケーションのアクセスは、割り当てられたロールの権限によって制御されます。
Azure サービスプリンシパルを使用して認証する場合、サービスプリンシパルによるAzure AD アプリケーションの作成 で説明するようにAzure AD テナントにアプリケーションを登録する必要があります。
次のサブセクションで説明するプロパティを設定すれば、接続の準備は完了です。これらは、クライアントシークレットで認証するか、証明書で認証するかによって異なります。
クライアントシークレットによる認証
- AuthScheme:AzureServicePrincipal。
- AzureTenant:接続するAzure AD テナント。
- OAuthGrantType:CLIENT。
- OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId。
- OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレット。
証明書による認証
- AuthScheme:AzureServicePrincipalCert。
- AzureTenant:接続するAzure AD テナント。
- OAuthGrantType:CLIENT。
- OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId。
- OAuthJWTCert:JWT 証明書のストア。
- OAuthJWTCertType:JWT 証明書ストアの種類。
接続プロパティ
最後に、Connection プロパティを参照してください。接続の確立に使用できるさまざまなオプションの説明があります。
接続の管理
Microsoft Dynamics CRM への認証に成功すると、インポートするデータをカスタマイズすることができます。詳しくは、接続の管理 を参照してください。
関連項目
- データのクエリ:[データ選択]ウィザードを使用してスプレッドシートにデータをプルします。また、ここではスケジュールされたデータのリフレッシュも設定できます。
- Excel アドインの使用:利用可能なCData Excel 関数 を使用するなど、Microsoft Dynamics CRM データとやり取りする他の方法が見つかります。