接続の確立
CData Cmdlets ユーザーは、データモジュールをインストールし、接続プロパティを設定してスクリプトを開始できます。このセクションでは、CSV インポートおよびエクスポートcmdlet などのネイティブPowerShell cmdlet でSybase Cmdlets を使用する例を示します。
インストールおよび接続
PSGet がある場合は、PowerShell Gallery から次のコマンドを使ってcmdlet をインストールできます。CData サイトからセットアップを取得することもできます。
Install-Module SybaseCmdlets
プロファイルに以下を追加すると、次のセッションでcmdlet がロードされます。
Import-Module SybaseCmdlets;
Connect-Sybase cmdlet を使って、別のcmdlet に渡すことができる接続オブジェクトを作成します。
$conn = Connect-Sybase -User 'myUser' -Password 'myPassword' -Database 'NorthWind' -Server 'myServer'
Sybase への接続
Sybase に接続するには、次の接続プロパティを指定します。
- Server:Sybase データベースインスタンスの名前、またはネットワークアドレスに設定。
- Database:特定のサーバーで稼働中のSybase データベースの名前に設定。
オプションで、UseSSL をtrue に設定することにより、TLS/SSL で接続を保護できます。
Sybase への認証
Sybase は、Basic 認証、Kerberos 認証、LDAP 認証などの認証方法をいくつかサポートしています。
Basic
Sybase 認証を使用するには、AuthScheme をBasic に設定して、次の接続プロパティを設定します。
- User:認証Sybase ユーザーのユーザー名に設定。
- Password:認証Sybase ユーザーのパスワードに設定。
LDAP
LDAP 認証で接続するには、LDAP 認証メカニズムを使用するようにSybaseサーバーサイドを設定する必要があります。
LDAP 用にSybase を設定したら、Basic 認証と同じ資格情報を使用して接続できます。
Kerberos
Kerberos 認証を活用するには、まず次の接続プロパティを使用してKerberos を有効にします。
- AuthScheme:Kerberos に設定することで、Sybase への認証にKerberos が使用されます。
次は接続文字列の例です。
Server=MyServer;Port=MyPort;User=SampleUser;Password=SamplePassword;Database=MyDB;Kerberos=true;KerberosKDC=MyKDC;KerberosRealm=MYREALM.COM;KerberosSPN=server-name
データの取得
接続の作成が完了したら、リレーショナルデータベースに対して通常行える操作を
別のcmdlet を使って実行できます。 Select-Sybase cmdlet はデータを取得するためのネイティブなPowerShell インターフェースを提供します。
$results = Select-Sybase -Connection $conn -Table "[master].[dbo].Products" -Columns @("Id, ProductName") -Where "ProductName='Konbu'"Invoke-Sybase cmdlet はSQL インターフェースを提供します。このcmdlet を使うと、Query パラメータを介してSQL クエリを実行できます。
cmdlet 出力のパイプ処理
cmdlet は行オブジェクトをパイプラインに一度に一行ずつ返します。以下は、結果をCSV ファイルにエクスポートします。
Select-Sybase -Connection $conn -Table [master].[dbo].Products -Where "ProductName = 'Konbu'" | Select -Property * -ExcludeProperty Connection,Table,Columns | Export-Csv -Path c:\my[master].[dbo].ProductsData.csv -NoTypeInformation
Select-Sybase からの結果をSelect-Object cmdlet にパイプして、Export-CSV cmdlet にパイプする前にいくつかのプロパティを実行していることがわかるでしょう。これをする理由は、CData Cmdlets は接続、テーブル、およびカラムの情報を結果セットの各行オブジェクトに追加しますが、必ずしもその情報がCSV ファイルに必要ではないからです。
ただし、これによってcmdlet の出力を別のcmdlet にパイプすることが容易になります。以下に、結果セットをJSON に変換する例を示します。
PS C:\> $conn = Connect-Sybase -User 'myUser' -Password 'myPassword' -Database 'NorthWind' -Server 'myServer' PS C:\> $row = Select-Sybase -Connection $conn -Table "[master].[dbo].Products" -Columns (Id, ProductName) -Where "ProductName = 'Konbu'" | select -first 1 PS C:\> $row | ConvertTo-Json { "Connection": { }, "Table": "[master].[dbo].Products", "Columns": [ ], "Id": "MyId", "ProductName": "MyProductName" }
データの削除
以下は、抽出条件に合うあらゆるレコードを削除します。
Select-Sybase -Connection $conn -Table [master].[dbo].Products -Where "ProductName = 'Konbu'" | Remove-Sybase
データの変更
cmdlet はデータクレンジング同様、データの変換を容易にします。次の例は、レコードがすでに存在するかどうか、挿入する前に更新が必要かどうかをチェックしてから、CSV ファイルのデータをSybase にロードします。
Import-Csv -Path C:\My[master].[dbo].ProductsUpdates.csv | %{ $record = Select-Sybase -Connection $conn -Table [master].[dbo].Products -Where ("Id = `'"+$_.Id+"`'") if($record){ Update-Sybase -Connection $conn -Table [master].[dbo].Products -Columns @("Id","ProductName") -Values @($_.Id, $_.ProductName) -Where "Id = `'$_.Id`'" }else{ Add-Sybase -Connection $conn -Table [master].[dbo].Products -Columns @("Id","ProductName") -Values @($_.Id, $_.ProductName) } }