ODBC Driver for Blackbaud Raisers Edge NXT

Build 24.0.9062

Linux DSN の構成

このセクションでは、以下のいくつかのLinux ディストリビューションでODBC 接続をセットアップしDSN を設定する方法を説明します:Ubuntu のようなDebian ベースのシステム、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、およびFedora のようなRed Hat Linux プラットフォーム。

Linux の最小バージョン

Red Hat ベースおよびDebian ベースシステムでサポートされる最小バージョンは以下のとおりです。

OSMin. Version
Ubuntu18.04
Debian10
RHEL8
Fedora28
SUSE15

ドライバー依存関係のインストール

必要な依存関係をインストールするには、次のコマンドをルートとしてまたはsudo で実行します。

  • Debian/Ubuntu:
    apt-get install libc6 libstdc++6 zlib1g libgcc1
  • RHEL/Fedora:
    yum install glibc libstdc++ zlib libgcc

ドライバーのインストール

標準のパッケージ管理システムを使用してドライバーをインストールできます。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、次のコマンドをroot またはsudo で実行します。

dpkg -i /path/to/driver/setup/RaiserEdgeNXTODBCDriverforUnix.deb 

RPM パッケージ形式をサポートするシステムでは、次のコマンドをroot またはsudo で実行します。

rpm -ivh /path/to/driver/RaiserEdgeNXTODBCDriverforUnix.rpm 

ドライバーのライセンス

次のコマンドを実行して本製品 のライセンスを取得します。評価版をアクティベートするには、<key> の入力を省略してください。

cd /opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-raiseredgenxt/bin/
sudo ./install-license.sh <key>

ドライバーマネージャー経由の接続

ドライバーマネージャーはドライバーをロードし、アプリケーションからドライバーに関数呼び出しを渡します。本製品 をドライバーマネージャーに登録して、ドライバーマネージャーのコンフィギュレーションファイルにDSN を定義する必要があります。

本製品 のインストールでは、本製品 をunixODBC ドライバーマネージャーに登録し、システムDSN を作成します。UnixODBC ドライバーマネージャーは、Python やその他多くのアプリケーションから使用できます。アプリケーションに別のドライバーマネージャーが組み込まれている可能性があります。

DSN の作成

unixODBC をインストールしてDSN を設定するには、unixODBC の使用 を参照してください。OBIEE、Informatica、およびSAS に接続するDSN を作成するには、DataDirect ドライバーマネージャーの使用 を参照してください。

BlackBaud Raiser's Edge NXT への接続

接続を確立する前に、BlackBaud Raiser's Edge NXT プロファイルにあるSubscriptionKey を指定します。

BlackBaud Raiser's Edge NXT への認証

BlackBaud Raiser's Edge NXT は埋め込みOAuth クレデンシャルを提供しており、デスクトップアプリケーション またはヘッドレスマシンからの接続を簡単にします。 Web アプリケーションから接続するには、カスタムOAuth アプリケーションの作成 で説明するようにカスタムOAuth アプリケーションを作成する必要があります。

接続する場合は、すべての認証フローで以下の手順が必要です。

  • AuthSchemeOAuth に設定
  • SubscriptionKey をサブスクリプションキーに設定
  • 結果を取得するために認証アカウントでBlackBaud Raiser's Edge NXT を有効化

以下のサブセクションでは、利用可能なすべてのOAuth フローでBlackBaud Raiser's Edge NXT へ認証する方法について詳しく説明します。 Web 経由で接続するためのカスタムOAuth アプリケーションの作成については、カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。 BlackBaud Raiser's Edge NXT で利用可能な接続文字列プロパティの全リストは、Connection を参照してください。

デスクトップアプリケーション

デスクトップアプリケーションから接続する場合、埋め込みOAuth アプリケーションを介して接続するか、BlackBaud Raiser's Edge NXT コンソールで設定および登録するカスタムOAuth アプリケーションを介してデスクトップから認証することもできます。詳しくは、カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。

接続する前に、次のプロパティを設定します。

  • カスタムアプリケーションのみ:
    • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたRedirect URL。
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントシークレット。

接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。以下のように本製品 がOAuth プロセスを完了します。

  • コールバックURL からアクセストークンを取得します。
  • 古いトークンの期限が切れたときは、新しいアクセストークンを取得します。
  • OAuthSettingsLocation にOAuth 値を保存し、接続間で永続化します。

Web アプリケーション

Web アプリケーション経由で接続する場合は、BlackBaud Raiser's Edge NXT にカスタムOAuth アプリケーションを作成および登録する必要があります。それから本製品 を使用してOAuth トークンの値を取得および管理します。カスタムOAuth アプリケーションを作成し、BlackBaud Raiser's Edge NXT 環境に接続する設定方法については、カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。

OAuth アクセストークンの取得

OAuthAccessToken を取得するには、次のプロパティを設定します。

  • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントId。
  • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントシークレット。

続いてストアドプロシージャを呼び出し、OAuth 交換を完了します。

  1. GetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。AuthMode インプットをWEB に設定し、CallbackURL インプットをカスタムOAuth アプリケーションの設定時に指定したリダイレクトURI に設定します。必要に応じて、Permissions パラメータを設定してカスタム権限をリクエストします。ストアドプロシージャがOAuth エンドポイントのURL を返します。
  2. ステップ1でストアドプロシージャが返したURL に移動します。カスタムOAuth アプリケーションにログインして、Web アプリケーションを認可します。アプリケーションが認証されると、ブラウザはコールバックURL にリダイレクトします。
  3. GetOAuthAccessToken ストアドプロシージャを呼び出します。AuthMode をWEB に、Verifier インプットをコールバックURL のクエリ文字列の"code" パラメータに設定します。必要に応じて、Permissions パラメータを設定してカスタム権限をリクエストします。

OAuthAccessToken 接続プロパティをストアドプロシージャで返されたアクセストークンに設定し、データに接続します。ExpiresIn 秒後に、アクセストークンの期限が切れたときは、GetOAuthAccessToken を再度呼び出し、新しいアクセストークンを取得します。

ヘッドレスマシン

ヘッドレスマシンのユーザーアカウントでOAuth を使用するようにドライバーを設定するには、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。

  1. 次のオプションのいずれか1つを設定してください。
    • オプション1:後述の「Verifier code を取得および交換」に従い、OAuthVerifier 値を取得します。
    • オプション2:インターネットブラウザに対応したマシンに本製品 をインストールし、後述のオプション2:OAuth 設定を転送の説明に従い、通常のブラウザベースのフローで認証後にOAuth 認証値を転送します。
  2. 次に、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするように本製品 を設定します。

オプション1:Verifier code を取得および交換

Verifier code を取得するには、OAuth Authorization URL で認証する必要があります。

インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得する方法は次のとおりです。

  1. 以下のオプションから選択します。
    • 埋め込みOAuth アプリケーションを使用する場合は、BlackBaud Raiser's Edge NXT OAuth endpoint をクリックし、ブラウザでエンドポイントを開きます。
    • カスタムOAuth アプリケーションを使用するには、以下のプロパティを設定し、認証URL を作成します。
      • InitiateOAuthOFF に設定。
      • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションで指定されたクライアントId に設定。
      • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションで指定されたクライアントシークレットに設定。
      次に、適切なCallbackURL を指定してGetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。ストアドプロシージャによって返されたURL をブラウザで開きます。
  2. ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。すると、verifier code を含むコールバックURL にリダイレクトされます。
  3. verifier code の値を保存します。後ほどこれをOAuthVerifier 接続プロパティに設定します。

次に、OAuth verifier code をOAuth リフレッシュトークンおよびアクセストークンと交換する必要があります。

ヘッドレスマシンでは、OAuth 認証値を取得するには次の接続プロパティを設定します。

  • InitiateOAuthREFRESH
  • OAuthVerifier:verifier code。
  • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を指定された場所に永続化。
  • カスタムアプリケーションのみ:
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントシークレット。

OAuth 設定ファイルが生成されたら、以下のように接続プロパティをリセットする必要があります。

  • InitiateOAuthREFRESH
  • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値が保存される場所。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
  • カスタムアプリケーションのみ:
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントシークレット。

オプション2:OAuth 設定を転送

ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続を作成し、インストールする必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。

「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定された場所に暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。

接続が正常にテストされたら、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーし、以下の接続プロパティを設定してデータに接続します。

  • InitiateOAuthREFRESH
  • OAuthSettingsLocation:OAuth 設定ファイルの場所に設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
  • カスタムアプリケーションのみ:
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの設定で指定されたクライアントシークレット。

OAuth 値のリフレッシュ

本製品 は、ブラウザベースのOAuth 認証交換中に取得されたテンポラリーOAuth アクセストークンをリフレッシュできます。デフォルトでは、本製品 は暗号化されたトークンを、DSN に対応するodbc.ini ファイルに保存します。System DSN の場合、このodbc.ini ファイルへのアクセスを制限できます。

トークンの自動交換を有効にするには、本製品 にシステムodbc.ini への書き込みアクセス権を与えます。または、OAuthSettingsLocation 接続プロパティを、ドライバーが読み書きアクセス権を持つ別のファイルパスに設定することもできます。

    OAuthSettingsLocation=/tmp/oauthsettings.txt
    

OAuth 認証の依存関係のインストール

OAuth 認証標準は、認証するユーザーにWeb ブラウザを使用したBlackBaud Raiser's Edge NXT との通信を要求します。最初のOAuth インタラクションがドライバーがインストールされている同じマシン上で行われる場合(例えばデスクトップアプリケーションの場合)、本製品 はデフォルトブラウザを立ち上げるxdg-open プログラムにアクセスする必要があります。

この依存関係を満たすには、パッケージマネージャーに対応するパッケージをインストールします。

Debian/Ubuntu PackageRHEL/Fedora PackageFile
xdg-utilsxdg-utilsxdg-open

ドライバーエンコーディングの設定

ODBC ドライバーは、ODBC ドライバーマネージャーで使用するエンコーディングを指定する必要があります。デフォルトでは、Unix 用のCData ODBC ドライバーはunixODBC と互換性のあるUTF-16 を使用するように設定されていますが、他のドライバーマネージャーでは代替エンコーディングが必要な場合があります。

また、ANSI ODBC API を使用するアプリケーションからODBC ドライバーを使用している場合は、ANSI コードページを設定する必要があります。例えば、ANSI アプリケーションに日本語の文字をインポートするには、設定ファイル'/opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-raiseredgenxt/lib/cdata.odbc.raiseredgenxt.ini' でコードページを指定できます。

[Driver]
AnsiCodePage = 932

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