接続の確立
CData Cmdlets ユーザーは、データモジュールをインストールし、接続プロパティを設定してスクリプトを開始できます。このセクションでは、CSV インポートおよびエクスポートcmdlet などのネイティブPowerShell cmdlet でSingleStore Cmdlets を使用する例を示します。
インストールおよび接続
PSGet がある場合は、PowerShell Gallery から次のコマンドを使ってcmdlet をインストールできます。CData サイトからセットアップを取得することもできます。
Install-Module SingleStoreCmdlets
プロファイルに以下を追加すると、次のセッションでcmdlet がロードされます。
Import-Module SingleStoreCmdlets;
Connect-SingleStore cmdlet を使って、別のcmdlet に渡すことができる接続オブジェクトを作成します。
$conn = Connect-SingleStore -User 'myUser' -Password 'myPassword' -Database 'NorthWind' -Server 'myServer' -Port 3306
SingleStore への接続
データに接続するには、次の接続プロパティが必要です。
- Server:SingleStore データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
- Port:SingleStore データベースをホスティングしているサーバーのポート。
また、オプションで以下を設定することもできます。
- Database:SingleStore Server に接続する場合のデフォルトデータベース。設定されていない場合、すべてのデータベースのテーブルが返されます。
標準認証
標準認証で認証するには、次を設定します。
- User:SingleStore サーバーに認証する際に使われるユーザー。
- Password:SingleStore サーバーに認証する際に使われるパスワード。
統合セキュリティを使用した接続
標準のユーザー名とパスワードを提供する代わりに、Windows 認証を介して信頼されたされたユーザーをサーバーに認証できます。
SSL 認証
SSL 認証を活用してセキュアなセッションを介してSingleStore データに接続できます。次の接続プロパティを設定し、データに接続します。
- SSLClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定。クライアントとサーバーの両方のマシンでトラストストアとキーストアが保持される2-way SSL の場合に使用されます。
- SSLClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
- SSLClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のサブジェクト。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
- SSLClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
- SSLServerCert:サーバーが受け入れ可能な証明書。
SSH 認証
SSH を使用して、セキュアにリモートマシンにログインできます。SingleStore データにSSH 経由でアクセスするには、次の接続プロパティを設定します。
- SSHClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定。
- SSHClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
- SSHClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のサブジェクト。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
- SSHClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
- SSHPassword:SSH サーバーに認証するためのパスワード。
- SSHPort:SSH 操作に使用するポート。
- SSHServer:認証しようとしているSSH 認証サーバー。
- SSHServerFingerPrint:接続先のホストの検証に使用するSSH サーバーのフィンガープリント。
- SSHUser:SSH サーバーに認証するためのユーザー名。
データの取得
接続の作成が完了したら、リレーショナルデータベースに対して通常行える操作を
別のcmdlet を使って実行できます。 Select-SingleStore cmdlet はデータを取得するためのネイティブなPowerShell インターフェースを提供します。
$results = Select-SingleStore -Connection $conn -Table "`sakila`.Orders" -Columns @("ShipName, ShipCity") -Where "ShipCountry='USA'"Invoke-SingleStore cmdlet はSQL インターフェースを提供します。このcmdlet を使うと、Query パラメータを介してSQL クエリを実行できます。
cmdlet 出力のパイプ処理
cmdlet は行オブジェクトをパイプラインに一度に一行ずつ返します。以下は、結果をCSV ファイルにエクスポートします。
Select-SingleStore -Connection $conn -Table `sakila`.Orders -Where "ShipCountry = 'USA'" | Select -Property * -ExcludeProperty Connection,Table,Columns | Export-Csv -Path c:\my`sakila`.OrdersData.csv -NoTypeInformation
Select-SingleStore からの結果をSelect-Object cmdlet にパイプして、Export-CSV cmdlet にパイプする前にいくつかのプロパティを実行していることがわかるでしょう。これをする理由は、CData Cmdlets は接続、テーブル、およびカラムの情報を結果セットの各行オブジェクトに追加しますが、必ずしもその情報がCSV ファイルに必要ではないからです。
ただし、これによってcmdlet の出力を別のcmdlet にパイプすることが容易になります。以下に、結果セットをJSON に変換する例を示します。
PS C:\> $conn = Connect-SingleStore -User 'myUser' -Password 'myPassword' -Database 'NorthWind' -Server 'myServer' -Port 3306 PS C:\> $row = Select-SingleStore -Connection $conn -Table "`sakila`.Orders" -Columns (ShipName, ShipCity) -Where "ShipCountry = 'USA'" | select -first 1 PS C:\> $row | ConvertTo-Json { "Connection": { }, "Table": "`sakila`.Orders", "Columns": [ ], "ShipName": "MyShipName", "ShipCity": "MyShipCity" }
データの削除
以下は、抽出条件に合うあらゆるレコードを削除します。
Select-SingleStore -Connection $conn -Table `sakila`.Orders -Where "ShipCountry = 'USA'" | Remove-SingleStore
データの変更
cmdlet はデータクレンジング同様、データの変換を容易にします。次の例は、レコードがすでに存在するかどうか、挿入する前に更新が必要かどうかをチェックしてから、CSV ファイルのデータをSingleStore にロードします。
Import-Csv -Path C:\My`sakila`.OrdersUpdates.csv | %{ $record = Select-SingleStore -Connection $conn -Table `sakila`.Orders -Where ("Id = `'"+$_.Id+"`'") if($record){ Update-SingleStore -Connection $conn -Table `sakila`.Orders -Columns @("ShipName","ShipCity") -Values @($_.ShipName, $_.ShipCity) -Where "Id = `'$_.Id`'" }else{ Add-SingleStore -Connection $conn -Table `sakila`.Orders -Columns @("ShipName","ShipCity") -Values @($_.ShipName, $_.ShipCity) } }