SSIS Components for Parquet

Build 24.0.9062

SharePoint Online への接続

SharePoint Online への接続(REST)

REST API では、以下の認証スキームがサポートされています。

  • AzureAD
  • MSI
  • AzureServicePrincipal

AzureAD

Azure Active Directory(AzureAD)は、OAuth を使用して認証する接続タイプです。OAuth では認証するユーザーにインターネットブラウザでParquet との通信を要求します。下記で説明するとおり、本ドライバーはさまざまな方法でこれをサポートします。AuthScheme をAzureAD に設定します。以下で説明するAzure AD フローは、すでに設定済みであることを前提として書かれています。

Azure テナントの新しいAzureAD アプリケーションを承認する際、組織による管理者の同意が必要になる場合があります。すべてのAzureAD フローにおいて、AzureAD アプリケーションの初期インストールと使用の際は、管理者がそのAzure テナントのアプリケーションを承認する必要があります。

デスクトップアプリケーション

CData は、OAuth デスクトップ認証を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。代わりに、カスタムAzureAD アプリケーションを作成することも可能です。カスタムアプリケーションの作成およびその理由については、カスタムAzureAD アプリの作成 を参照してください。

認証に関する2つの方法の違いは、カスタムAzureAD アプリケーションを使用する場合に、2つの接続プロパティを追加で設定する必要があることだけです。

次の接続プロパティを設定して、接続してください。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 交換の繰り返しや、手動でのOAuthAccessToken 設定を避けられます。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリケーションのみ)アプリケーション設定のクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリケーションのみ)アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
  • CallbackURL:アプリケーション設定のリダイレクトURL に設定。

接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。本製品 はこれでOAuth プロセスを完了します。

  1. コールバックURL からアクセストークンを取得し、リクエストを認証します。
  2. 古いトークンの期限が切れたときは、新しいアクセストークンを取得します。
  3. OAuth 値をOAuthSettingsLocation に保存します。これらの保存された値は接続間で永続化されます。

ヘッドレスマシン

ヘッドレスマシンのユーザーアカウントでOAuth を使用するようにドライバーを設定するには、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。

  1. 以下の2つのオプションから選択します。

    • オプション1:後述の「Verifier code を取得および交換」に従い、OAuthVerifier 値を取得します。
    • オプション2:別のマシンに本製品 をインストールし、後述の「OAuth 設定を転送」の説明に従い、通常のブラウザベースのフローで認証後にOAuth 認証値を転送します。

  2. その後、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするように本製品 を設定します。

オプション1:Verifier code を取得および交換

Verifier code を取得するには、OAuth Authorization URL で認証する必要があります。

インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得する方法は次のとおりです。

  1. 以下のオプションから選択します。

    • 埋め込みOAuth アプリケーションを使用する場合は、Parquet OAuth endpoint をクリックし、ブラウザでエンドポイントを開きます。
    • カスタムOAuth アプリケーションを使用するには、以下のプロパティを設定し、認証URL を作成します。
      • InitiateOAuthOFF に設定。
      • OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
      • OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
      次に、適切なCallbackURL を指定してGetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。ストアドプロシージャによって返されたURL をブラウザで開きます。

  2. ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。すると、verifier code を含むコールバックURL にリダイレクトされます。
  3. verifier code の値を保存します。後ほどこれをOAuthVerifier 接続プロパティに設定します。
次に、OAuth verifier code をOAuth リフレッシュトークンおよびアクセストークンと交換する必要があります。次のプロパティを設定します。

ヘッドレスマシンでは、次の接続プロパティを設定してOAuth 認証値を取得します。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthVerifier:verifier code に設定。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:ドライバーがOAuth トークン値を保存するファイルの場所に設定。これは接続間で維持されます。

OAuth 設定ファイルが生成されたら、以下のように接続プロパティをリセットする必要があります。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を含む場所に設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を付与することを確認してください。

オプション2:OAuth 設定を転送

ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバとの接続を作成し、インストールする必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。

「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定された場所に暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。

接続が正常にテストされたら、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。

ヘッドレスマシンで、次の接続プロパティを設定し、データに接続します。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:OAuth 設定ファイルの場所に設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。

Azure サービスプリンシパル

Azure サービスプリンシパルとしての認証は、OAuth クライアントクレデンシャルフローを介して処理されます。直接のユーザー認証は行われません。代わりに、クレデンシャルはアプリケーション自体のためだけに作成されます。アプリで実行されるすべてのタスクは、デフォルトユーザーコンテキストなしで実行されます。リソースへのアプリケーションのアクセスは、割り当てられたロールの権限によって制御されます。

AzureAD アプリとAzure サービスプリンシパルの作成

Azure サービスプリンシパルを使用して認証する場合、Azure AD テナントにAzure AD アプリケーションを作成して登録する必要があります。詳しくは、Azure AD アプリケーションの作成 を参照してください。

portal.azure.com の[アプリの登録]で[API のアクセス許可]に移動し、Microsoft Graph アクセス許可を選択します。アクセス許可には2つの異なるアクセス許可セットがあります。委任されたアクセス許可とアプリケーションの許可です。クライアントの資格情報認証時に使用されるアクセス許可は、[アプリケーションの許可]の下にあります。

アプリケーションへのロールの割り当て

サブスクリプションのリソースにアクセスするには、アプリケーションにロールを割り当てる必要があります。

  1. 検索バーでサブスクリプションサービスを検索・選択して、サブスクリプションページを開きます。
  2. アプリケーションを割り当てるサブスクリプションを選択します。
  3. アクセス制御 (IAM)を開き、追加 -> ロール割り当ての追加 を選択してロール割り当ての追加ページを開きます。
  4. 作成したAzure AD アプリに割り当てるロールとして、所有者を選択します。
認証の完了 クライアントシークレットと証明書のどちらを使用するかを選択し、以下の該当する手順に従ってください。

クライアントシークレット

次の接続プロパティを設定します。

  • AuthScheme:クライアントシークレットを使用する場合はAzureServicePrincipal
  • InitiateOAuthGETANDREFRESHInitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  • AzureTenant:接続するテナント。
  • OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId。
  • OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレット。

証明書

次の接続プロパティを設定します。

  • AuthScheme:証明書を使用する場合はAzureServicePrincipalCert
  • InitiateOAuthGETANDREFRESHInitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth 交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  • AzureTenant:接続するテナント。
  • OAuthJWTCert:JWT 証明書のストア。
  • OAuthJWTCertTypeOAuthJWTCert で指定された証明書ストアの種類。

これで接続する準備が整いました。クライアント資格情報での認証は、他の接続同様に自動的に行われますが、ユーザーにプロンプトするウィンドウは表示されません。ユーザーコンテキストがないため、ブラウザのポップアップは必要ないからです。接続が行われ、内部的に処理されます。

MSI

Azure VM 上でParquet を実行している場合は、Managed Service Identity(MSI)の資格情報を利用して接続が可能です。

  • AuthSchemeAzureMSI に設定。

MSI 資格情報が認証用に自動的に取得されます。

Azure サービスプリンシパル

Azure サービスプリンシパルを使用して認証する場合、Azure AD テナントにアプリケーションを登録する必要があります。

アプリケーションへのロールの割り当て

サブスクリプションのリソースにアクセスするには、アプリケーションにロールを割り当てる必要があります。

  1. 検索バーでサブスクリプションサービスを検索・選択して、[サブスクリプション]ページを開きます。
  2. アプリケーションを割り当てる特定のサブスクリプションを選択します。
  3. [アクセス制御 (IAM)]を開き、[追加]->[ロール割り当ての追加]を選択して[ロール割り当ての追加]ページを開きます。
  4. 作成したAzure AD アプリに割り当てるロールとして、[所有者]を選択します。

Azure サービスプリンシパルを使用した認証

設定されたアプリ認証(クライアントシークレットまたは証明書)に応じて、以下のいずれかの接続プロパティグループを設定すると、接続できるようになります。

クライアントシークレットまたは証明書認証を選択する前に、以下を設定します。

  • AuthScheme:アプリ設定のAzureServicePrincipal に設定。
  • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  • AzureTenant:接続するテナントに設定。
  • OAuthClientId:アプリ設定のクライアントId に設定。
  • OAuthGrantTypeCLIENT に設定。

オプション1:クライアントシークレットを使用した認証

クライアントシークレットで認証するには、以下のように設定します。

  • OAuthClientId:アプリ設定のクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。

オプション2:JWT 証明書を使用した認証

JWT 証明書で認証するには、以下のように設定します。

  • OAuthJWTCert:JWT 証明書ストアに設定。
  • OAuthJWTCertTypeOAuthJWTCert で指定された証明書ストアの種類に設定。

SharePoint Online への接続(SOAP)

SOAP API では、以下の認証がサポートされています。

  • ユーザー資格情報
  • ADFS
  • Okta
  • OneLogin

ユーザー資格情報

ADFS

AuthSchemeADFS に設定します。次の接続プロパティを設定する必要があります。

  • User:ADFS ユーザーに設定。
  • Password:ユーザーのADFS パスワードに設定。
  • SSOLoginURL:ADFS サーバーのベースURL に設定。
以下は接続文字列の例です。
AuthScheme=ADFS;User=ADFSUserName;Password=ADFSPassword;URL='http://sharepointserver/mysite';

Okta

AuthSchemeOkta に設定します。Okta に接続するには、次の接続プロパティを使用します。

  • User:Okta ユーザーに設定。
  • Password:ユーザーのOkta パスワードに設定。
  • SSOLoginURL:Okta アプリケーションの埋め込みリンクに設定。

次は接続文字列の例です。

AuthScheme=Okta;User=oktaUserName;Password=oktaPassword;URL='http://sharepointserver/mysite';

OneLogin

AuthSchemeOneLogin に設定します。OneLogin への接続には、次の接続プロパティを使用します。

  • User:OneLogin ユーザーに設定。
  • Password:ユーザーのOneLogin パスワードに設定。

次は接続文字列の例です。

AuthScheme=OneLogin;User=OneLoginUserName;Password=OneLoginPassword;URL='http://sharepointserver/mysite';

Copyright (c) 2024 CData Software, Inc. - All rights reserved.
Build 24.0.9062