ODBC Driver for Bullhorn CRM

Build 24.0.9175

Linux DSN の構成

このセクションでは、以下のいくつかのLinux ディストリビューションでODBC 接続をセットアップしDSN を設定する方法を説明します:Ubuntu のようなDebian ベースのシステム、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、およびFedora のようなRed Hat Linux プラットフォーム。

Linux の最小バージョン

Red Hat ベースおよびDebian ベースシステムでサポートされる最小バージョンは以下のとおりです。

OSMin. Version
Ubuntu18.04
Debian10
RHEL8
Fedora28
SUSE15

ドライバー依存関係のインストール

必要な依存関係をインストールするには、次のコマンドをルートとしてまたはsudo で実行します。

  • Debian/Ubuntu:
    apt-get install libc6 libstdc++6 zlib1g libgcc1
  • RHEL/Fedora:
    yum install glibc libstdc++ zlib libgcc

ドライバーのインストール

標準のパッケージ管理システムを使用してドライバーをインストールできます。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、次のコマンドをroot またはsudo で実行します。

dpkg -i /path/to/driver/setup/BullhornCRMODBCDriverforUnix.deb 

RPM パッケージ形式をサポートするシステムでは、次のコマンドをroot またはsudo で実行します。

rpm -ivh /path/to/driver/BullhornCRMODBCDriverforUnix.rpm 

ドライバーのライセンス

次のコマンドを実行して本製品 のライセンスを取得します。評価版をアクティベートするには、<key> の入力を省略してください。

cd /opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-bullhorncrm/bin/
sudo ./install-license.sh <key>

ドライバーマネージャー経由の接続

ドライバーマネージャーはドライバーをロードし、アプリケーションからドライバーに関数呼び出しを渡します。本製品 をドライバーマネージャーに登録して、ドライバーマネージャーのコンフィギュレーションファイルにDSN を定義する必要があります。

本製品 のインストールでは、本製品 をunixODBC ドライバーマネージャーに登録し、システムDSN を作成します。UnixODBC ドライバーマネージャーは、Python やその他多くのアプリケーションから使用できます。アプリケーションに別のドライバーマネージャーが組み込まれている可能性があります。

DSN の作成

unixODBC をインストールしてDSN を設定するには、unixODBC の使用 を参照してください。OBIEE、Informatica、およびSAS に接続するDSN を作成するには、DataDirect ドライバーマネージャーの使用 を参照してください。

接続前の要件

他の多くのデータソースとは異なり、Bullhorn CRM ではユーザーが独自のカスタムOAuth アプリケーションを作成したり、CallbackURL を直接編集したりすることはできません。代わりに、 Bullhorn CRM に連絡して、OAuth アプリケーション認証情報(クライアントID とクライアントシークレット)の作成または変更をリクエストする必要があります。

Bullhorn CRM はまた、必要に応じて使用するCallbackURL を提供したり更新したりします。しかしながら、Bullhorn CRM からの新しいCallbackURL を待つのは時間がかかる可能性があるため、CallbackURL の代わりにOAuth verifier コードを使用しての接続を検討することをお勧めします。 一度Bullhorn CRM がOAuth 認証情報を提供したら、それを使用してアプリケーションを認証することができます。

Bullhorn CRM への接続

アカウントへの認証とアクセスには、ユーザー名とパスワードが必要です。次の手順に従い接続を確立します。

  1. アカウント認証情報を使用して、Bullhorn CRM アカウントにログインします。
  2. アプリケーション設定のDataCenterCode をデータセンターに対応するデータセンターコードに設定します。データセンターコードの一覧は、こちらのリストを参照してください。

注記

  • データセンターコードが不明な場合は、CLS2、CLS21 などのコードは、ログイン後にブラウザのアドレスバーに表示されるURL に含まれるクラスタID であることに注意してください。例えば、 https://cls21.bullhornstaffing.com/BullhornSTAFFING/MainFrame.jsp?#no-ba... は、ログインユーザーがデータセンターCLS21 に関連付けられていることを示します。
  • もしhttp://localhost:33333/ のようなCallbackURL を指定する場合は、アプリケーション設定で指定したものと全く同じであることを確認してください。これには末尾のスラッシュ("/")も含まれます。 このURL から文字を追加または削除するとエラーになります。

Bullhorn CRM への認証(OAuth)

Bullhorn CRM はOAuth 認証のみサポートします。他の多くのデータソースとは異なり、Bullhorn CRM ではユーザーが独自のカスタムOAuth アプリケーションを作成したり、CallbackURL を直接編集したりすることはできません。 代わりに、カスタムOAuth アプリケーションの設定をBullhorn CRM にリクエストする必要があります。Bullhorn CRM サポートに連絡して設定プロセスを開始します。カスタムOAuth アプリケーションの作成については、カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。

以下のサブセクションでは、3つの一般的な認証フローでのBullhorn CRM への認証について詳しく説明します。

Bullhorn CRM で利用可能な接続文字列プロパティの全リストは、Connection を参照してください。

デスクトップアプリケーション

デスクトップアプリケーションを認証するには、verifier コードまたはカスタムCallbackURL のいずれかのオプションを使用します。カスタムCallbackURL を使用する方法は単純ですが、変更をリクエストするためにBullhorn CRM に直接連絡する必要があり、時間がかかる場合があります。 そのため、代わりにverifier コードを使用することを強く推奨します。セットアップの手間は若干増えるものの、認証プロセスは効率化されます。

オプション1:verifier コードの使用

verifier コードで認証プロセスを開始するには、認可URL を作成します。このURLは、アウトプットが一意のコードを生成するOAuth プロセスのトリガーとなるもので、アプリケーションとBullhorn CRM 間のセキュアなやりとりを可能にするアクセストークンを取得するために不可欠です。

OAuth verifier コードの取得

  1. 認可URL を次のように構成します。 https://<authorization URL for your data center>/oauth/authorize?client_id=<your OAuth Client Id>&response_type=code
    • 例えば、データセンターが"CLS40" である場合、認証に使用されるURL はhttps://auth-east.bullhornstaffing.com/oauth/authorize?client_id=<your OAuth Client Id>&response_type=code となります。
    • こちらのリストを参照して、データセンターコードに固有の認可URL を見つけます。
  2. 次に、認可URL をブラウザで開きます。
  3. ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。verifier コードを含むCallbackURL にリダイレクトされます。URL の形式は次のとおりです: https://www.bullhorn.com/?code=<verifiercode>&client_id=<clientid>
  4. verifier コードの値をURL から直接保存します。

OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ

OAuth verifier コードを取得したら、次の手順ではそのコードを使用してOAuth アクセストークンを取得および管理します。このトークンによりお使いのアプリケーションは認証され、Bullhorn CRM とセキュアにやりとりすることができます。次の設定を行います。

  • OAuthVerifier:OAuth verifier コード。
  • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。
  • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
  • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
  • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義されたリダイレクトURI。

オプション2:カスタムCallbackURL の使用

CallbackURL(例:http://localhost:33333)の使用を希望する場合は、Bullhorn CRM に連絡して選択したURL をOAuth コールバックの認可エンドポイントとして設定するよう依頼してください。 Bullhorn CRM で使用するCallbackURLが準備されたことを確認したら、以下の設定を行いアプリケーションの設定を進めます。

  • CallbackURL:Bullhorn CRM に提供されたカスタムCallbackURL
  • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。
  • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
  • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。

ヘッドレスマシン

ヘッドレスマシンに置かれているリソースにログインする必要がある場合は、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。以下のいずれかの方法で行います。

  • オプション1:OAuthVerifier コードを取得します。
  • オプション2:インターネットブラウザに対応したマシンに本製品 をインストールし、通常のブラウザベースのフローで認証した後でOAuth 認証値を転送します。

オプション1またはオプション2を実行後、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするようにドライバーを設定します。

オプション1:Verifier コードを取得および交換

Verifier コードを取得するには、次のようにOAuth Authorization URL で認証する必要があります。

  1. インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得します。

    次のプロパティを設定します。

    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
    • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。

  2. GetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。ストアドプロシージャは、カスタムOAuth アプリケーションが登録されたときに構築されたCallbackURL を返します。( カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。)このURL をコピーして、新しいブラウザのタブに貼り付けます。
  3. ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。OAuth アプリケーションは、code というパラメータを付加したリダイレクトURI にリダイレクトします。このパラメータの値を控えておきます。OAuthVerifier 接続プロパティを設定するために、後で必要になります。
  4. GetOAuthAccessToken ストアドプロシージャを呼び出し、REST URL を保存します。これをRSBBullhornCRM_p_RestURL プロパティに設定します。
  5. OAuth verifier code をOAuth リフレッシュトークンおよびアクセストークンと交換します。

    ヘッドレスマシンでは、OAuth 認証値を取得するには次のプロパティを設定します。

    • OAuthVerifier:控えておいたverifier code(リダイレクトURI のcode パラメータの値)。
    • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を指定されたファイルに永続化。
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレット。
    • RSBBullhornCRM_p_RestURLGetOAuthAccessToken ストアドプロシージャによって返されたURL。
    • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。

  6. 接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成します。
  7. これらのプロパティを再設定すると、接続の準備が整います。
    • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を含むファイル。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするには、このファイルが本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
    • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
    • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
    • RSBBullhornCRM_p_RestURLGetOAuthAccessToken ストアドプロシージャによって返されたURL。
    • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。

オプション2:OAuth 設定を転送

ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続をインストールし、作成する必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。

「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定されたパスに暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。

接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。

ヘッドレスマシンでデータに接続するには、次の接続プロパティを設定します。

  • OAuthSettingsLocation:ブラウザでマシンからコピーしたOAuth 設定ファイルへのパス。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、このファイルが に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
  • OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
  • OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
  • RSBBullhornCRM_p_RestURLGetOAuthAccessToken ストアドプロシージャによって返されたURL。
  • DataCenterCode:アカウントが接続されているデータセンター。こちらからデータセンターのリストを探してください。

OAuth 値のリフレッシュ

本製品 は、ブラウザベースのOAuth 認証交換中に取得されたテンポラリーOAuth アクセストークンをリフレッシュできます。デフォルトでは、本製品 は暗号化されたトークンを、DSN に対応するodbc.ini ファイルに保存します。System DSN の場合、このodbc.ini ファイルへのアクセスを制限できます。

トークンの自動交換を有効にするには、本製品 にシステムodbc.ini への書き込みアクセス権を与えます。または、OAuthSettingsLocation 接続プロパティを、ドライバーが読み書きアクセス権を持つ別のファイルパスに設定することもできます。

    OAuthSettingsLocation=/tmp/oauthsettings.txt
    

OAuth 認証の依存関係のインストール

OAuth 認証標準は、認証するユーザーにWeb ブラウザを使用したBullhorn CRM との通信を要求します。最初のOAuth インタラクションがドライバーがインストールされている同じマシン上で行われる場合(例えばデスクトップアプリケーションの場合)、本製品 はデフォルトブラウザを立ち上げるxdg-open プログラムにアクセスする必要があります。

この依存関係を満たすには、パッケージマネージャーに対応するパッケージをインストールします。

Debian/Ubuntu PackageRHEL/Fedora PackageFile
xdg-utilsxdg-utilsxdg-open

ドライバーエンコーディングの設定

ODBC ドライバーは、ODBC ドライバーマネージャーで使用するエンコーディングを指定する必要があります。デフォルトでは、Unix 用のCData ODBC ドライバーはunixODBC と互換性のあるUTF-16 を使用するように設定されていますが、他のドライバーマネージャーでは代替エンコーディングが必要な場合があります。

また、ANSI ODBC API を使用するアプリケーションからODBC ドライバーを使用している場合は、ANSI コードページを設定する必要があります。例えば、ANSI アプリケーションに日本語の文字をインポートするには、設定ファイル'/opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-bullhorncrm/lib/cdata.odbc.bullhorncrm.ini' でコードページを指定できます。

[Driver]
AnsiCodePage = 932

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