接続の確立
CData Cmdlets ユーザーは、データモジュールをインストールし、接続プロパティを設定してスクリプトを開始できます。このセクションでは、CSV インポートおよびエクスポートcmdlet などのネイティブPowerShell cmdlet でESalesManager Cmdlets を使用する例を示します。
インストールおよび接続
PSGet がある場合は、PowerShell Gallery から次のコマンドを使ってcmdlet をインストールできます。CData サイトからセットアップを取得することもできます。
Install-Module ESalesManagerCmdlets
プロファイルに以下を追加すると、次のセッションでcmdlet がロードされます。
Import-Module ESalesManagerCmdlets;
Connect-ESalesManager cmdlet を使って、別のcmdlet に渡すことができる接続オブジェクトを作成します。
$conn = Connect-ESalesManager
e-Sales Manager Remix への接続
接続するには以下を設定します。
- User:認証アカウントのユーザー名に設定。
- Password:認証アカウントのユーザーパスワードに設定。
- URL:e-Sales Manager Remix エンドポイントのURL に設定。例:https://XXX.softbrain.co.jp
- TenantId:認証ユーザーに関連付けられたテナントのテナントId に設定。
データの取得
Select-ESalesManager cmdlet はデータを取得するためのネイティブなPowerShell インターフェースを提供します。
$results = Select-ESalesManager -Connection $conn -Table "Customer" -Columns @("Name, Address") -Where "Address='CustomerAddress'"Invoke-ESalesManager cmdlet はSQL インターフェースを提供します。このcmdlet を使うと、Query パラメータを介してSQL クエリを実行できます。
cmdlet 出力のパイプ処理
cmdlet は行オブジェクトをパイプラインに一度に一行ずつ返します。以下は、結果をCSV ファイルにエクスポートします。
Select-ESalesManager -Connection $conn -Table Customer -Where "Address = 'CustomerAddress'" | Select -Property * -ExcludeProperty Connection,Table,Columns | Export-Csv -Path c:\myCustomerData.csv -NoTypeInformation
Select-ESalesManager からの結果をSelect-Object cmdlet にパイプして、Export-CSV cmdlet にパイプする前にいくつかのプロパティを実行していることがわかるでしょう。これをする理由は、CData Cmdlets は接続、テーブル、およびカラムの情報を結果セットの各行オブジェクトに追加しますが、必ずしもその情報がCSV ファイルに必要ではないからです。
ただし、これによってcmdlet の出力を別のcmdlet にパイプすることが容易になります。以下に、結果セットをJSON に変換する例を示します。
PS C:\> $conn = Connect-ESalesManager PS C:\> $row = Select-ESalesManager -Connection $conn -Table "Customer" -Columns (Name, Address) -Where "Address = 'CustomerAddress'" | select -first 1 PS C:\> $row | ConvertTo-Json { "Connection": { }, "Table": "Customer", "Columns": [ ], "Name": "MyName", "Address": "MyAddress" }
データの削除
以下は、抽出条件に合うあらゆるレコードを削除します。
Select-ESalesManager -Connection $conn -Table Customer -Where "Address = 'CustomerAddress'" | Remove-ESalesManager
データの変更
cmdlet はデータクレンジング同様、データの変換を容易にします。次の例は、レコードがすでに存在するかどうか、挿入する前に更新が必要かどうかをチェックしてから、CSV ファイルのデータをe-Sales Manager Remix にロードします。
Import-Csv -Path C:\MyCustomerUpdates.csv | %{ $record = Select-ESalesManager -Connection $conn -Table Customer -Where ("Id = `'"+$_.Id+"`'") if($record){ Update-ESalesManager -Connection $conn -Table Customer -Columns @("Name","Address") -Values @($_.Name, $_.Address) -Where "Id = `'$_.Id`'" }else{ Add-ESalesManager -Connection $conn -Table Customer -Columns @("Name","Address") -Values @($_.Name, $_.Address) } }