IBMCloudObjectStorageDataSource の使用
IBMCloudObjectStorageDataSource は、単一Web コントロールを使ってIBM Cloud Object Storage への接続およびデータのクエリを可能にします。このコントロールをGridView やListBox などの他のコントロールに連結することにより、ASP.NET ページ上にIBM Cloud Object Storage データの表示、編集、および保存が可能になります。また、Visual Studio のデザイナを使用して、コントロールの初期化、視覚的なクエリの作成、およびコントロールの連結のような操作が実現できます。さらに、ページコードからSQL コマンドも定義できます。以下では、GridView コントロールを使用してデータ連結を行う方法を説明します。
IBMCloudObjectStorageDataSource を使用するには、ASP.NET プロジェクトでSystem.Data.CData.IBMCloudObjectStorage.Web.dll を参照する必要があります。
コードを記述してデータ連結を行うには
以下のコード例は、IBM Cloud Object Storage クエリの結果をASP.NET データグリッドに連結する方法を示します。IBMCloudObjectStorageDataSource で使用するアセンブリを登録した後、GridView コントロールのDataSourceID フィールドの値をIBMCloudObjectStorageDataSource コントロールのId フィールドに設定します。
<%@ Register Assembly="System.Data.CData.IBMCloudObjectStorage.Web" Namespace="System.Data.CData.IBMCloudObjectStorage" TagPrefix="cc1" %> ... <cc1:IBMCloudObjectStorageDataSource Id="IBMCloudObjectStorageDataSource1" runat="server" ConnectionString="ApiKey=myApiKey;CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN;Region=myRegion;OAuthClientId=MyOAuthClientId;OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret;" SelectCommand="SELECT * FROM Objects WHERE Bucket = 'testBucket' LIMIT 10"></cc1:IBMCloudObjectStorageDataSource> <asp:GridView DataSourceID="IBMCloudObjectStorageDataSource1" runat="server"></asp:GridView>
デザイナを使用してデータ連結を行うには
Visual Studio のデザイナを使用してIBMCloudObjectStorageDataSource をGridView コントロールに連結するには、次の手順を実行してください。
- ツールボックスのGridView コントロールをページにドラッグします。
- GridView コントロールのスマートタグをクリックします。
- [データソースの構成]をクリックします。これによりコントロールを設定するためのウィザードが起動します。
- 最初の画面で、ドロップダウンから任意の接続文字列を選択します。定義済みの接続文字列がない場合は、[新しい接続]ボタンをクリックして新しい接続文字列を作成するか、アプリケーションのWeb.config ファイル内に保存します。
- 次のステップでは、任意のSQL ステートメントまたはクエリを作成します。
データソースの構成が完了すると、連結したデータはGridView コントロールに表示されます。