接続の確立
Jira Service Management への接続
任意のJira Service Management Cloud またはJira Service Management Server インスタンスへの接続を確立できます。接続するには次のプロパティを設定します。
- URL(例:https://yoursitename.atlassian.net)
カスタムフィールドへのアクセス
デフォルトでは、本製品 はシステムフィールドのみ表示します。Issues のカスタムフィールドにアクセスするには、IncludeCustomFields を設定します。
Jira Service Management への認証
Basic
ローカルサーバーアカウントで認証するためには、次の接続プロパティを指定します。
- AuthScheme:Basic に設定。
- User:認証ユーザーのユーザー名に設定。
- Password:認証ユーザーのパスワードに設定。
API トークン
Cloud アカウントに接続するには、APIToken を取得する必要があります。API トークンを生成するには、Atlassian アカウントにログインしてAPI トークン -> API トークンの作成をクリックします。生成されたトークンが表示されます。
データに接続するには以下を設定します。
- AuthScheme:APIToken に設定。
- User:認証ユーザーのユーザー名に設定。
- APIToken:作成したAPI トークンに設定。
Note: パスワードはCloud アカウントへの接続には非推奨となり、Server インスタンスへの接続にのみ使用されるようになりました。
OAuth 2.0
Jira Service Management の"3本足の" OAuth 2.0 サポート(3LO)を活用して、ログインクレデンシャルを提供せずにデータに接続できます。AuthScheme は、すべてのOAuth フローでOAuth に設定する必要があります。また、すべてのシナリオでカスタムOAuth アプリケーションを作成して構成する必要があります。詳しくは、カスタムOAuth アプリの作成 を参照してください。
デスクトップアプリケーション
下記の手順に従って、カスタムOAuth アプリケーションの資格情報を使用して認証します。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 交換の繰り返しや、手動でのOAuthAccessToken 設定を避けられます。
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
- CallbackURL:アプリケーションの登録時に定義されたリダイレクトURI に設定。
- Url:Jira Service Management エンドポイントへのURL に設定。例えば、https://yoursitename.atlassian.net です。
- OAuthVersion:2.0 に設定。
- 本製品 はJira Service Management からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- コールバックURL からアクセストークンを取得し、リクエストを認証します。
- OAuth 値をOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存します。これらの値は接続間で永続化されます。
Web アプリケーション
Web アプリケーション経由で接続する場合は、Jira Service Management にカスタムOAuth アプリケーションを登録する必要があります。それから本製品 を使用してOAuth トークンの値を取得および管理します。詳しくは、カスタムOAuth アプリの作成 を参照してください。
OAuth アクセストークンの取得
次の接続プロパティを設定し、OAuthAccessToken を取得します。
- OAuthClientId:アプリケーション設定のクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
- Url:JIRA エンドポイントへのURL に設定。例えば、https://yoursitename.atlassian.net です。
- OAuthVersion:2.0 に設定。
続いてストアドプロシージャを呼び出し、OAuth 交換を完了します。
- GetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。AuthMode インプットをWEB に、CallbackURL をアプリケーション設定で指定したリダイレクトURI に設定します。 ストアドプロシージャがOAuth エンドポイントのURL を返します。
- ステップ1でストアドプロシージャが返したURL に移動します。ログインしてWeb アプリケーションを認可します。コールバックURL にリダイレクトされます。
- GetOAuthAccessToken ストアドプロシージャを呼び出します。AuthMode インプットをWEB に、Verifier インプットをリダイレクトURI のクエリ文字列のcode パラメータに設定します。
OAuthAccessToken 接続プロパティをストアドプロシージャで返されたアクセストークンに設定し、データに接続します。ExpiresIn 秒後にアクセストークンの期限が切れたときは、GetOAuthAccessToken ストアドプロシージャを呼び出し、新しいアクセストークンを取得します。
ヘッドレスマシン
ヘッドレスマシンのユーザーアカウントでOAuth を使用するようにドライバーを設定するには、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。
- 以下のオプションから選択します。
- オプション1:後述の「Verifier code を取得および交換」に従い、OAuthVerifier 値を取得します。
- オプション2:インターネットブラウザに対応したマシンに本製品 をインストールし、後述の「OAuth 設定を転送」の説明に従い、通常のブラウザベースのフローで認証後にOAuth 認証値を転送します。
- 次に、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするように本製品 を設定します。
オプション1:Verifier code を取得および交換
Verifier code を取得するには、OAuth Authorization URL で認証する必要があります。
インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得する方法は次のとおりです。
- 次のプロパティを設定します。
- InitiateOAuth:OFF に設定。
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
- OAuthVersion:2.0 に設定。
- ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。すると、リダイレクトURI に遷移します。リダイレクトURI にはcode というパラメータが付加されます。このパラメータの値を控えておきます。後でOAuthVerifier 接続プロパティを設定するために必要です。
ヘッドレスマシンでは、次の接続プロパティを設定してOAuth 認証値を取得します。
- InitiateOAuth:REFRESH に設定。
- OAuthVerifier:控えておいたverifier code(リダイレクトURI のcode パラメータの値)に設定。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
- OAuthSettingsLocation:これを設定すると、暗号化されたOAuth 認証値が指定された場所に永続化されます。
接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、以下のプロパティを再設定して接続します。
- InitiateOAuth:REFRESH に設定。
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
- OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値が保存される場所に設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
オプション2:OAuth 設定を転送
ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続をインストールし、作成する必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。
「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定された場所に暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。
接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。
ヘッドレスマシンで、次の接続プロパティを設定し、データに接続します。
- InitiateOAuth:REFRESH に設定。
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
- OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
- OAuthSettingsLocation:ブラウザでマシンからコピーしたOAuth 設定ファイルの場所に設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
OAuth1.0
Jira Service Management に接続するには、次の手順に従ってください。
- はじめにRSA 公開 / 秘密キーのペアを生成します。ターミナルで次のコマンドを実行します。
-openssl genrsa -out jira_privatekey.pem 1024
-openssl req -newkey rsa:1024 -x509 -key jira_privatekey.pem -out jira_publickey.cer -days 365
-openssl pkcs8 -topk8 -nocrypt -in jira_privatekey.pem -out jira_privatekey.pcks8
-openssl x509 -pubkey -noout -in jira_publickey.cer -out jira_publickey.pem - アカウントにアプリケーションリンクを作成します。設定 -> アプリケーション -> アプリケーションのリンクに進みます。
- URL フィールドにテストURL を入力し、新しいリンクを作成をクリックします。
- エラーを無視して続行をクリックします。必要なのはアプリケーションからJira Service Management への着信コールの設定だけです。
- 'Link applications' ウィンドウでは、関連性がないため好きなようにフィールドを埋めます。ただし、'受信リンクの作成' にはチェックを入れてください。続行をクリックして次のページに進みます。
- 必須フィールドを埋めます。
- コンシューマーキー:任意の文字列に設定。のちにOAuthClientId として使用します。
- コンシューマー名:任意の文字列に設定。
- パブリックキー:先に生成したjira_publickey.pem ファイルのキーを入力。
- コンシューマーキー:任意の文字列に設定。のちにOAuthClientId として使用します。
- 続行をクリックします。
- URL:Jira Service Management エンドポイントに設定。例えば、https://yoursitename.atlassian.net です。
- OAuthClientId:アプリケーションのコンシューマーキーに設定。
- OAuthClientSecret:任意の値("testClientSecret" など)に設定。
- OAuthJWTCert:秘密キーファイルの場所に設定。
- OAuthJWTCertType:使用している秘密キーファイルに基づいて適切なオプションに設定。生成されたPEM キーファイルを使用する場合は、OAuthJWTCertType をPEMKEY_FILE に設定します。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。
Crowd
AuthScheme をCrowd に設定します。Crowd への接続には、次の接続プロパティを使用します。
- User:Crowd ユーザーアカウント。
- Password:Crowd アカウントに関連付けられたパスワード。
- SSOLoginURL:Crowd アカウントに関連付けられたログインURL。IDP URL は、自身のアプリケーション->[SSO]->[SSO information]->[Identity provider single sign-on URL]にあります。
- SSOAppName:SSO を有効にするアプリケーションの名前。
- SSOAppPassword:SSO を有効にするアプリケーションのパスワード。
- SSOExchangeUrl: The URL used used to exchange the SAML token for Jira Service Management cookies. This URL may have the following formats:
- https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlconsumer
- https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlsso
次は接続文字列の例です。
AuthScheme=Crowd;Url=https://yoursitename.atlassian.net;SSOLoginURL='https://<authority>/crowd/console/secure/saml/sso.action';User=crowdUserName;Password=crowdPassword;SSOExchangeUrl=https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlconsumer;SSOAppName=CrowdAppName;SSOAppPassword=CrowdAppPassword;
Okta
Okta に接続するには、AuthScheme をOkta に設定し、次のプロパティを設定します。
- User:Okta ユーザー。
- Password:Okta ユーザーのパスワード。
- SSOLoginURL:SSO プロバイダーのログインURL。
- SSOExchangeUrl: The URL used used to exchange the SAML token for Jira Service Management cookies. This URL may have the following formats:
- https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlconsumer
- https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlsso
Okta クライアントリクエストコンテキストをオーバーライドする信頼されたアプリケーションまたはプロキシを使用する場合、またはMFA を設定している場合は、Okta を使用して認証するためにSSOProperties を組み合わせて使用する必要があります。必要に応じて、以下のいずれかを設定します。
- APIToken:Okta クライアントリクエストコンテキストをオーバーライドする、信頼されたアプリケーションまたはプロキシ経由でユーザーを認証する場合、これを顧客がOkta 組織で作成したAPI Token に設定します。
- MFAType:MFA フローを設定した場合、次の対応するタイプのいずれかに設定します:OktaVerify、Email、またはSMS。
- MFAPassCode:MFA フローを設定した場合は、有効なパスコードに設定します。
これを空欄または無効な値に設定した場合、本製品 はユーザーのデバイスまたはE メールにワンタイムパスワードチャレンジを発行します。パスコードを受信後、取得したワンタイムパスワードをMFAPassCode 接続プロパティに設定する接続を再度開きます。 - MFARememberDevice:デフォルトはTrue です。Okta は、MFA が必要な場合にデバイスを記憶させることをサポートします。設定された認証ポリシーに従ってデバイスの記憶が許可されている場合、本製品 はMFA 認証の有効期間を延長するデバイストークンを送信します。MFA を記憶させない場合は、この 変数をFalse に設定してください。
接続文字列の例:
AuthScheme=Okta;Url=https://yoursitename.atlassian.net;SSOLoginURL='https://example.okta.com/home/appType/0bg4ivz6cJRZgCz5d6/46';User=oktaUserName;Password=oktaPassword;SSOExchangeUrl=https://<authority of Jira Service Management instance>/plugins/servlet/samlconsumer;