接続の確立
Visual Studio 2022 でSSIS を有効化
Visual Studio 2022 を使用している場合、SSIS を使用するにはSQL Server Integration Services プロジェクト拡張機能をインストールする必要があります。
- 拡張機能 -> 拡張機能の管理に移動します。
- 拡張機能の管理ウィンドウの検索ボックスで"SQL Server Integration Services Projects 2022" を検索し、リストから拡張機能を選択します。
- ダウンロードをクリックします。
- Visual Studio を終了し、ダウンロードしたMicrosoft.DataTools.IntegrationServices.exe インストーラーを実行します。デフォルト設定でインストーラーを進めてください。
- Visual Studio を開きます。これで、"Integration Services Project" プロジェクトテンプレートが利用可能になるはずです。
SAP SuccessFactors 接続マネージャーの追加
新しい接続マネージャーを以下のように作成します。
- "Integration Services Project" テンプレートを使用してVisual Studio プロジェクトを作成します。
- 接続マネージャーウィンドウ内で右クリックし、メニューから新しい接続を選択します。
- 説明カラムでCData SAP SuccessFactors Connection Manager を選択し、追加...をクリックします。
- 次のセクションで説明するように、本製品 を設定します。
または、既存のプロジェクトがあり、CData SAP SuccessFactors Source またはCData SAP SuccessFactors Destination がある場合:
- データフローでCData SAP SuccessFactors Source またはDestination コンポーネントを右クリックします。
- 編集...を選択し、編集ウィンドウを開きます。
- 接続マネージャー:の横にある新規作成...ボタンをクリックします。ドロップダウンのセレクターを使用して接続マネージャーを作成します。
- 次のセクションで説明するように、本製品 を設定します。
SAPSuccessFactors への接続
CData SSIS Components for SAP SuccessFactors は、デフォルトで有効になっているOData API を介してSAP SuccessFactors と通信します。追加の権限を提供する必要がある場合は、こちらのSAP サポートサイトの記事を参照してください。Basic 認証、Azure AD 認証、OAuth 認証(推奨)のいずれかを使用してSAP SuccessFactors に認証できます。
Basic
Basic 認証を使用するには、いくつかの接続プロパティを設定してAPI へのアクセスを許可する必要があります。
必要な接続プロパティ
- AuthScheme:BASIC。
- URL:Success Factors をホストするサーバーのURL。こちらに一部のサーバーがリストされています。
- User:アカウントのユーザー名。
- Password:アカウントのパスワード。
- CompanyId:会社固有の識別子。
Basic 認証では、最初の接続リクエストの後、SAP SuccessFactors がCookie を使用してセッションを再利用することに注意してください。その後のすべての接続リクエストに対しては、SAP SuccessFactors から返されたCookie を使用して認証が行われます。
APIへのアクセス許可
OData が有効になったら、特定のユーザーのBasic 認証をアクティベートするにはAPI へのアクセスを許可する必要があります。RBP システムの場合:
- Administrator Permissions -> Manage Integration Tools に移動します。
- Allow Admin to Access OData API through Basic Authentication をユーザーに割り当てます。
ユーザーベースシステムの場合:
- Administrative Privileges -> Integration Tools に移動します。
- Allow Admin to Access OData API Through Basic Authentication をユーザーに割り当てます。
- Managing Administrative Privilege ページに移動します。
- Employee Export およびEmployee Import をユーザーに割り当てます。
Azure AD
Azure AD は、Microsoft のマルチテナント、クラウドベースのディレクトリおよびID 管理サービスです。これはユーザーベースの認証で、AuthScheme をAzureAD に設定する必要があります。
デスクトップアプリケーション
CData は、デスクトップアプリケーションからAzure AD への接続を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。カスタムOAuth アプリケーションを使用して、デスクトップアプリケーションで認証することもできます。(詳しくは、Azure AD アプリケーションの作成 を参照してください。) Azure AD 経由で認証するには、以下のパラメータを設定します。
- AuthScheme:AzureAD。
- カスタムアプリケーションのみ:
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでSAP SuccessFactors のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。
本製品 はOAuth プロセスを完了し、SAP SuccessFactors からアクセストークンを取得してそれを使ってデータをリクエストします。 OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定されたパスに保存されます。これらの値は接続間で永続化されます。
アクセストークンの期限が切れたときは、本製品 は自動でアクセストークンをリフレッシュします。
ヘッドレスマシン
ヘッドレスマシンのユーザーアカウントでドライバーを設定するには、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。
これを行うには、以下で説明するように、本製品 を別のマシンにインストールします。通常のブラウザベースのフローで認証した後、OAuth 認証値を転送します。
ヘッドレスマシン経由の接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続を作成し、インストールする必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。
「デスクトップアプリケーション」の手順を完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定された場所に暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。
接続が正常にテストされたら、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。
ヘッドレスマシンでは、次のプロパティを設定します。
- AuthScheme:AzureAD。
- InitiateOAuth:REFRESH。
- OAuthSettingsLocation:OAuth 設定ファイルの場所。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、この場所が本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
- カスタムアプリケーションのみ:
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
OAuth
SAP SuccessFactors はOAuth 認証を2種類のグラント種別でサポートします。
- SAP SuccessFactors LMS インスタンスのクライアントグラント種別
- SAML-2 Bearer グラント種別
Note: SAP SuccessFactors はAPI レスポンスの一環でリフレッシュトークンを取得しないため、リフレッシュトークンは表示されません。 代わりに、プロバイダーはアクセストークンの有効期限を使用して、新しいトークンを取得するプロセスを開始する時期を検出します。
以下のサブセクションでは、3つの一般的な認証フローでのSAP SuccessFactors への認証について詳しく説明します。 カスタムOAuth アプリケーションの作成については、カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。 SAP SuccessFactors で利用可能な接続文字列プロパティの全リストは、Connection を参照してください。
デスクトップアプリケーション
カスタムOAuth アプリケーションの資格情報を使用して認証するには、OAuth アクセストークンを取得し、更新する必要があります。これらを設定すると、接続の準備が整います。OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ
次のプロパティを設定します。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH。OAuthAccessToken を自動的に取得およびリフレッシュするために使用します。
- OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義されたリダイレクトURI。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでSAP SuccessFactors のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。
アプリケーションにアクセス許可を与えると、本製品 はOAuth プロセスを完了します。
- 本製品 はSAP SuccessFactors からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定されたパスに保存されます。これらの値は接続間で永続化されます。
アクセストークンの期限が切れたときは、本製品 は自動でアクセストークンをリフレッシュします。
OAuth アクセストークンの自動リフレッシュ:
本製品 がOAuth アクセストークンを自動的にリフレッシュするようにするには、次のように設定します。
- はじめてデータに接続する前に、次の接続パラメータを設定します。
- InitiateOAuth:REFRESH。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId。
- OAuthAccessToken:GetOAuthAccessToken によって返されたアクセストークン。
- OAuthSettingsLocation:本製品 がOAuth 値を保存する場所のパス。これは接続間で維持されます。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。
- その後のデータ接続では、以下を設定します。
- InitiateOAuth
- OAuthSettingsLocation
ヘッドレスマシン
ヘッドレスマシンに置かれているリソースにログインする必要がある場合は、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。 以下のいずれかの方法で行います。
- オプション1:OAuthVerifier 値を取得します。
- オプション2:インターネットブラウザに対応したマシンに本製品 をインストールし、通常のブラウザベースのフローで認証した後でOAuth 認証値を転送します。
オプション1またはオプション2を実行後、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするようにドライバーを設定します。
オプション1:Verifier code を取得および交換
Verifier code を取得するには、次のようにOAuth Authorization URL で認証する必要があります。
- インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得します。
次のプロパティを設定します。
- InitiateOAuth:OFF。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。
-
カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したCallbackURL を取得します。(カスタムOAuth アプリケーションの作成 を参照してください。)
このURL をコピーして、新しいブラウザのタブに貼り付けます。
-
ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。OAuth アプリケーションは、code というパラメータを付加したリダイレクトURI にリダイレクトします。このパラメータの値を控えておきます。OAuthVerifier 接続プロパティを設定するために、後で必要になります。
-
OAuth verifier code をOAuth リフレッシュトークンおよびアクセストークンと交換します。
ヘッドレスマシンでは、OAuth 認証値を取得するには次のプロパティを設定します。
- InitiateOAuth:REFRESH。
- OAuthVerifier:控えておいたverifier code(リダイレクトURI のcode パラメータの値)。
- OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を指定されたファイルに永続化。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。
-
接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成します。
-
これらのプロパティを再設定すると、接続の準備が整います。
- InitiateOAuth:REFRESH。
- OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を含むファイル。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするには、このファイルが本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。
オプション2:OAuth 設定を転送
ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続をインストールし、作成する必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。
「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定されたパスに暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。
接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。
ヘッドレスマシンでデータに接続するには、次の接続プロパティを設定します。
- InitiateOAuth:REFRESH
- OAuthSettingsLocation:ブラウザでマシンからコピーしたOAuth 設定ファイルへのパス。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、このファイルが本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容。