接続の設定
コネクタのインストール 後、PostgreSQL 内のデータのデータソースに接続して作成できます。
データソースの設定
データに接続するには、次の手順を実行してください:
- 接続 | To a Server で詳細をクリックします。
- PostgreSQL by CData というデータソースを選択します。
- 接続に必要な情報を入力します。
- サインインをクリックします。
- 必要に応じて、データベースおよびスキーマを選択して利用可能なテーブルとビューを確認できます。
Connection Builder の使用
connector は、代表的な接続プロパティをTableau 内で直接利用できるようにします。 しかし、より高度な設定が必要な場合や接続に関するトラブルシューティングが必要な場合には、使いにくいことがあります。 connector には、Tableau の外で接続を作成してテストできる、独立したConnection Builder が付属しています。
Connection Builder にアクセスする方法は2つあります。
- Windows では、スタートメニューのCData Tableau Connector for PostgreSQL フォルダの下にあるConnection Builder というショートカットを使用します。
- また、ドライバーのインストールディレクトリに移動し、lib ディレクトリで.jar ファイルを実行することによってもConnection Builder を開始できます。
Connection Builder では、接続プロパティに値を設定し、接続テストをクリックしてその動作を確認できます。 また、クリップボードにコピーボタンを使用して、接続文字列をコピーすることもできます。 この接続文字列は、Tableau 内のconnector 接続ウィンドウにあるConnection String オプションに指定できます。
PostgreSQL への接続
PostgreSQL に接続するには、通常次の接続プロパティが必要です。
- Server:PostgreSQL データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
- User:PostgreSQL サーバーに認証する際に使われるユーザー。
また、オプションで以下を設定することもできます。
- Database:PostgreSQL サーバーに接続する場合のデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。
- Port:PostgreSQL データベースをホスティングしているサーバーのポート。5432がデフォルトです。
標準
他のスキームを選択しない限り、connector がPostgreSQL サーバーに接続する際に使用するデフォルトの認証メカニズムはパスワードです。標準認証を使用する場合、PostgreSQL にログイン資格情報で接続するにはAuthScheme をPassword に設定します。
そして、認証するために、認証するユーザに紐づいたPassword を設定します。
pg_hba.conf 認証スキーム
connector がサポートするパスワード認証スキームのサブタイプは、PostgreSQL サーバー上のpg_hba.conf ファイルで有効化する必要があります。
PostgreSQL サーバーでの認証の設定について、詳しくはPostgreSQL ドキュメントを参照してください。
MD5
connector は、MD5 でパスワードを検証することで認証できます。pg_hba.conf ファイルのauth-method をmd5 に設定し、この認証方法を有効にする必要があります。
SASL
connector は、SASL(特にSCRAM-SHA-256)でパスワードを検証することで認証できます。pg_hba.conf ファイルのauth-method をscram-sha-256 に設定し、この認証方法を有効にする必要があります。
Azure
Microsoft Azure でPostgreSQL への接続に利用できる方法は以下のとおりです。
- Azure Active Directory OAuth
- Azure Active Directory Password
- Azure Active Directory MSI
Azure AD
Azure AD は、Microsoft のマルチテナント、クラウドベースのディレクトリおよびID 管理サービスです。これはユーザーベースの認証で、AuthScheme をAzureAD に設定する必要があります。Web アプリケーションを介したAzure AD への認証には、必ずカスタムOAuth アプリケーションの作成が必要です。詳細はAzure AD アプリケーションの作成 を参照してください。
デスクトップアプリケーション
CData は、デスクトップアプリケーションからAzure AD への接続を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。カスタムOAuth アプリケーションを使用して、デスクトップアプリケーションで認証することもできます。(詳しくは、Azure AD アプリケーションの作成 を参照してください。) Azure AD 経由で認証するには、以下のパラメータを設定します。
- AuthScheme:AzureAD。
-
カスタムアプリケーションのみ:
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。
接続すると、connector はデフォルトブラウザでPostgreSQL のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。
connector はOAuth プロセスを完了し、PostgreSQL からアクセストークンを取得してそれを使ってデータをリクエストします。 OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定されたパスに保存されます。これらの値は接続間で永続化されます。
アクセストークンの期限が切れたときは、connector は自動でアクセストークンをリフレッシュします。
Note: Azure PostgreSQL Flexible サーバーはサポート対象外です。Azure PostgreSQL Single Server インスタンスのみサポートされます。
Azure PostgreSQL インスタンスでActive Directory 管理者が設定されていることを確認します(Active Directory 管理者 -> 管理者の設定)。
次に、接続するには以下を設定します。
- User:Azure PostgreSQL サーバーへのアクセス権を付与したAzure Active Directory ユーザーに設定。
- AzureTenant:Azure 上のPostgreSQL への認証に使用するOAuth アプリの概要ページにある、Directory (tenant) ID に設定。
- Server:Azure PostgreSQL インスタンスの概要ページにある、Azure PostgreSQL のサーバー名に設定。
- Database:Azure PostgreSQL インスタンスで接続するデータベースに設定。
- Port:PostgreSQL データベースをホスティングしているサーバーのポート。 5432がデフォルトです。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。
- OAuthClientId:Azure 上のPostgreSQL への認証に使用するOAuth アプリの概要ページにある、アプリケーション(クライアント)ID に設定。
- OAuthClientSecret:認証するOAuth アプリの証明書とシークレットページで生成されたクライアントシークレットの値に設定。
- CallbackURL:OAuth アプリの作成時に指定したリダイレクトURI に設定。
EC2 Instances
AuthScheme をAwsEC2Roles に設定します。
EC2 インスタンスからconnector を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、 認証にIAM ロールを使用できます。connector は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証するため、AWSAccessKey およびAWSSecretKey を指定する必要はありません。
認証にIAM ロールも使用している場合は、さらに以下を指定する必要があります。
- AWSRoleARN:認証したいロールのRole ARN を指定。これにより、connector は指定されたロールの認証情報を 取得しようと試みます。
- AWSExternalId(オプション):別のAWS アカウントでロールを引き受ける場合にのみ必要です。
IMDSv2 サポート
PostgreSQL connector は、IMDSv2 をサポートしています。IMDSv1 とは異なり、新バージョンでは認証トークンが必須です。エンドポイントおよびレスポンスは、両バージョンで同じです。
IMDSv2 では、PostgreSQL connector はまずIMDSv2 メタデータトークンの取得を試み、それを使用してAWS メタデータエンドポイントを呼び出します。トークンを取得できない場合、connector はIMDSv1 を使用します。
Azure Password
AuthScheme をAzurePassword に設定します。
Azure 資格情報を使用して直接接続するには、次の接続プロパティを指定します。
- AuthScheme:AzurePassword に設定。
- User:Azure への接続に使用するユーザーアカウントに設定。
- Password:Azure への接続に使用するパスワードに設定。
- AzureTenant:Azure 上のPostgreSQL への認証に使用するOAuth アプリの概要ページにある、Directory (tenant) ID に設定。
- Server:Azure PostgreSQL インスタンスの概要ページにある、Azure PostgreSQL のサーバー名に設定。
- Database:Azure PostgreSQL インスタンスで接続するデータベースに設定。
- Port:PostgreSQL データベースをホスティングしているサーバーのポート。 5432がデフォルトです。
GCP サービスアカウント
サービスアカウントを使用してPostgreSQL Google SQL Cloud Instance に認証するには、新しいサービスアカウントを作成し、アカウント証明書のコピーを用意する必要があります。サービスアカウントを持っていない場合は、Azure AD アプリケーションの作成 の手順に従って作成できます。 JSON ファイルの場合は、以下のプロパティを設定します。- AuthScheme:GCPServiceAccount に設定。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。
- OAuthJWTCertType:GOOGLEJSON に設定。
- OAuthJWTCert:Google が提供する.json ファイルへのパスに設定。
- OAuthJWTSubject:(オプション)この値は、サービスアカウントがGSuite ドメインの一部で、委任を有効にする場合にのみ設定します。このプロパティの値は、データにアクセスしたいユーザーのE メールアドレスでなければなりません。
PFX ファイルの場合は、代わりに以下のプロパティを設定します。
- AuthScheme:GCPServiceAccount に設定。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。
- OAuthJWTCertType:PFXFILE に設定。
- OAuthJWTCert:Google が提供する.pfx ファイルへのパスに設定。
- OAuthJWTCertPassword:(オプション).pfx ファイルのパスワードに設定。Google はPFX 証明書を暗号化するため、ほとんどの場合、これを提供する必要があります。
- OAuthJWTCertSubject:(オプション)複数の証明書を格納するOAuthJWTCertType を使用している場合にのみ設定。Google によって生成されたPFX 証明書には設定しないでください。
- OAuthJWTIssuer:サービスアカウントのE メールアドレスに設定。このアドレスには、通常iam.gserviceaccount.com ドメインが含まれます。
- OAuthJWTSubject:(オプション)この値は、サービスアカウントがGSuite ドメインの一部で、委任を有効にする場合にのみ設定します。このプロパティの値は、データにアクセスしたいユーザーのE メールアドレスでなければなりません。
Managed Service Identity (MSI)
Azure VM 上でPostgreSQL を実行しており、MSI を利用して接続したい場合は、AuthScheme をAzureMSI に設定します。
User-Managed Identities
マネージドID のトークンを取得するには、OAuthClientId プロパティを使用してマネージドID の"client_id" を指定します。VM に複数のユーザーが割り当てられたマネージドID がある場合は、OAuthClientId も指定する必要があります。
Amazon Web Services
AWS キーを取得
IAM ユーザーの認証情報を取得するには:- IAM コンソールにサインインします。
- ナビゲーションペインでユーザーを選択します。
- ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してからセキュリティ認証情報タブを選択します。
- ルートアカウントの認証情報を使用してAWS 管理コンソールにサインインします。
- アカウント名または番号を選択します。
- 表示されたメニューでMy Security Credentials を選択します。
- ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成するには、Continue to Security Credentials をクリックし、[Access Keys]セクションを展開します。
AWS IAM Roles
AuthScheme をAwsIAMRoles に設定します。
多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。AWS ルートユーザーのAWSAccessKey およびAWSSecretKey を指定している場合、ロールは使用できない場合があります。
AWS ロールとして認証するには、次のプロパティを設定します。
- AuthScheme:AwsIAMRoles に設定。
- User:aws_iam ロールを付与したAWS ホスティングPostgreSQL ユーザーに設定。このユーザーは、rds-db:connect 権限を含むポリシーを含むロールのAWS ユーザーにマッピングする必要があります。
- AWSRoleARN:認証するIAM ユーザーに付属するロールのRole ARN を指定。これにより、connector は指定されたロールの認証情報を 取得しようと試みます。
- AWSAccessKey:認証するIAM ユーザーのアクセスキー。
- AWSSecretKey:認証するIAM ユーザーのシークレットキー。
多要素認証が必要な場合は、以下を指定します。
- CredentialsLocation:MFA クレデンシャルが保存される設定ファイルの場所。詳しくは、接続文字列オプションのCredentials File Location のページを参照してください。
- MFASerialNumber:MFA デバイスが使用されている場合は、そのシリアル番号。
- MFAToken:MFA デバイスから利用できる一時トークン。
Note: 一時的な認証情報の有効期間(デフォルトは3600秒)を制御するには、TemporaryTokenDuration プロパティを設定します。
Kerberos
Kerberos 認証は、CData Tableau Connector for PostgreSQL が接続を試行している際にPostgreSQL サーバーで開始されます。この認証方法を有効化するには、PostgreSQL サーバーでKerberos を設定します。PostgreSQL サーバーでのKerberos 認証の設定を完了したら、connector からKerberos 認証を行う方法についてKerberos の使用 を参照してください。
次のステップ
データビジュアライゼーションを作成するには、コネクタの使用 を参照してください。