Business Central エンドポイント
Microsoft Dynamics 365 Business Central は、データに接続するためのいくつかの異なるエンドポイントをサポートしています。主な2つのカテゴリは、Common Service エンドポイントとWeb Services エンドポイントです。 さらに、エンドポイントの各セットはProduction エンドポイントとTesting エンドポイントに分割されます。Production エンドポイントにはOAuth 接続が必要ですが、Testing エンドポイントにはUser およびAccessKey 経由で接続できます。 Production エンドポイントとTesting エンドポイントは同じデータにアクセスし、相互作用することに注意してください。両者は、どの認証方法が許可されるかについての制限が異なるだけです。
Note: 2021年4月以降、クラウド版ではBasic 認証がサポートされなくなります。
https://businesscentral.dynamics.com/ URL が指定されている場合、OrganizationUrl はデフォルトでCommon Service Production エンドポイントへの解決を試みます。 ただし、これはEndpointType を変更することで設定ができます。さらに、https://api.businesscentral.dynamics.com/ を指定すると、指定されたOrganizationUrl が変更なしで使用されるため、EndpointType およびUseSandbox の両方がオーバーライドされます。
Common Service エンドポイント
Common Service エンドポイントには、Microsoft Dynamics 365 Business Central に関連付けられたビジネスデータが含まれています。例えば、アカウント、受注、売上請求はすべてCommon Service にあります。
Common Service エンドポイント - Production
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v2.0/{environment name}/api/v2.0
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v1.0/api/v2.0
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v2.0/sandbox/api/v2.0
Common Service エンドポイント - Testing
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v2.0/{tenant id}/{environment name}/api/v2.0
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v1.0/{tenant id}/api/v2.0
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v2.0/{tenant id}/sandbox/api/v2.0
Note: Tenant Id はBusiness Central アプリを利用できるAzure のテナントのId です。 これは、portal.azure.com にログインして、ユーザー名を選択し、[Switch Directory]に進むことで取得できます。または、portal.azure.com の[Active Directory]->[Overview]から見つけることもできます。 環境名は、https://businesscentral.dynamics.com/{tenant id}/admin にあります。
Web Services エンドポイント
Web Service エンドポイントには、Microsoft Dynamics 365 Business Central でカスタム公開されたものがすべて含まれます。これには、KPI、レポート、個々のエンティティ、もしくはその他のフィードが含まれる場合があります。 Microsoft Dynamics 365 Business Central で、虫めがねをクリックしてWeb Services を検索し、これらのエンドポイントによってすべてが公開されているものを把握します。
Web Services エンドポイント - Production
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v1.0/ODataV4/
Web Services エンドポイント - Testing
- https://api.businesscentral.dynamics.com/v1.0/{tenant id}/ODataV4/
Custom API エンドポイント
カスタムAPI エンドポイントに接続するには、OrganizationUrl プロパティを次の形式のカスタムベースURL に設定する必要があります: https://api.businesscentral.dynamics.com/v2.0/{tenant}/api/{API publisher}/{API group}/{API version}
2019 からのエンドポイントのデフォルトの変更
2019 バージョンでは、OrganizationUrl にhttps://businesscentral.dynamics.com/ URL を指定した場合、デフォルトのエンドポイントはWeb Services testing エンドポイントに解決されました。 新規のデフォルトは、Common Service production エンドポイントです。Web Services testing エンドポイントの使用を継続するには、それを直接設定するか、EndpointType をWSTesting に変更します。