JDBC Driver for Microsoft Dynamics 365 Sales

Build 22.0.8257

Azure サービスプリンシパル認証の使用

Azure サービスプリンシパルとしての認証は、OAuth クライアントクレデンシャルフローを介して処理され、直接のユーザー認証は行われません。 代わりに、クレデンシャルはアプリ自体のためだけに作成されます。アプリで実行されるすべてのタスクは、デフォルトユーザーコンテキストなしで実行されます。 リソースへのアプリケーションのアクセスは、割り当てられたロールの権限によって制御されます。

Azure サービスプリンシパル認証

Azure サービスプリンシパルを使用して認証する場合、Azure AD テナントにアプリケーションを登録する必要があります。 以下の手順に従って、ロールベースのアクセス制御で使用できる新しいAzure Active Directory(Azure AD)アプリケーションおよびサービスプリンシパルを作成します。

Azure AD へのアプリ登録およびサービスプリンシパルの作成

次の手順に従います:

  1. https://portal.azure.com にログインします。
  2. 左側のナビゲーションペインで[Azure Active Directory]を選択し、[アプリの登録]を選択します。
  3. [新規登録] をクリックします。
  4. アプリ名を入力し、ラジオボタンから[任意のAzure AD ディレクトリ - マルチテナント]を選択します。そして、リダイレクトURL をhttp://localhost:33333 のようなドライバーのデフォルトに設定します。
  5. アプリ作成後に、[概要]セクションに表示されているアプリケーション(クライアント)Id の値をコピーします。この値はOAuthClientId として使用されます。
  6. [証明書とシークレット]セクションに移動して、アプリの認証タイプを定義します。認証には、クライアントシークレットを使用する方法と、証明書を使用する方法の2種類があります。

    推奨されている認証方法は証明書を使用する方法ですが、アプリケーションシークレットを作成することも可能です。

    • オプション1:証明書をアップロードする。[証明書とシークレット]セクションで[証明書のアップロード]を選択し、ローカルマシンからアップロードする証明書を選択します。
    • オプション2:新しいアプリケーションシークレットを作成する。[証明書とシークレット]セクションで[新しいクライアントシークレット]を選択し、有効期限を指定します。クライアントシークレットを保存すると、キーの値が表示されます。表示は一度のみなので値をコピーします。これはOAuthClientSecret として使用されます。

  7. [認証]タブで、必ず[アクセストークン(暗黙的なフローに使用)]オプションを選択してください。

アプリケーションへのロールの割り当て

サブスクリプションのリソースにアクセスするには、アプリケーションにロールを割り当てる必要があります。

  1. 検索バーでサブスクリプションサービスを検索・選択して、[サブスクリプション]ページを開きます。
  2. アプリケーションを割り当てる特定のサブスクリプションを選択します。
  3. [アクセス制御 (IAM)]を開き、[追加]->[ロール割り当ての追加]を選択して[ロール割り当ての追加]ページを開きます。
  4. 作成したAzure AD アプリに割り当てるロールとして、[所有者]を選択します。

Azure サービスプリンシパルを使用した認証

設定されたアプリ認証(クライアントシークレットまたは証明書)に応じて、以下のいずれかの接続プロパティグループを設定すると、接続できるようになります。

両メソッド共通

クライアントシークレットか証明書認証を選択する前に、まず以下の手順に従って設定を行います。その後、該当するセクションの設定に進んでください。

  1. AuthScheme:アプリ設定のAzureServicePrincipal に設定。
  2. InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使えば、繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要はなくなります。
  3. AzureTenant:接続するテナントに設定。
  4. OAuthClientId:アプリ設定のクライアントID に設定。
クライアントシークレットを使用した認証

続いて、以下を設定します。

  1. OAuthClientId:アプリ設定のクライアントID に設定。
  2. OAuthClientSecret:アプリ設定のクライアントシークレットに設定。

証明書を使用した認証

続いて、以下を設定します。

  1. OAuthJWTCert:JWT 証明書ストアを設定。
  2. OAuthJWTCertTypeOAuthJWTCert で指定された証明書ストアの種類に設定。

Copyright (c) 2022 CData Software, Inc. - All rights reserved.
Build 22.0.8257