OAuthSettingsLocation
OAuth 値が保存される設定ファイルの場所を指定します。OAuth 設定を中心的な場所に保管することで、ユーザーがログインするたびにOAuth 接続プロパティを手動で入力する必要がなくなります。また、資格情報を接続やプロセス間で共有することもできます。
データ型
string
デフォルト値
"%APPDATA%\\CData\\GoogleCalendar Data Provider\\OAuthSettings.txt"
解説
以下のいずれかの方法でOAuth の値をセントラルファイルに保存し、その値へのアクセスを共有できます。
- InitiateOAuth をGETANDREFRESH またはREFRESH に設定し、OAuth 設定ファイルのファイルパスを指定します。
- メモリストレージを使用して、資格情報を静的メモリにロードします。
以下のセクションでは、それぞれの方法について詳しく説明します。
OAuthSettingsLocation ファイルパスの指定
デフォルトのOAuth 設定の場所は%APPDATA%\\CData\\GoogleCalendar Data Provider\\OAuthSettings.txt となり、%APPDATA% はユーザーのコンフィギュレーションディレクトリに設定されます。 デフォルト値は、ユーザーのオペレーティングシステムによって異なります。- Windows(ODBC およびPower BI):registry://%DSN%
- Windows:%APPDATA%CDataGoogleCalendar Data Provider\OAuthSettings.txt
- Mac:%APPDATA%/CData/GoogleCalendar Data Provider/OAuthSettings.txt
- Linux:%APPDATA%/CData/GoogleCalendar Data Provider/OAuthSettings.txt
メモリストレージ経由での資格情報のロード
メモリの場所は、memory:// で始まる値とそのクレデンシャルのセット(例:memory://user1)の一意の識別子を使用して指定します。識別子は任意のものを選択できますが、ユーザーごとに一意である必要があります。資格情報が接続間で永続化されるファイルベースのストレージとは異なり、メモリストレージは資格情報を静的メモリにロードし、資格情報はプロセスが継続している間は同じ識別子を使用して接続間で共有されます。そのプロセス外で資格情報を永続化するには、接続を閉じる前に資格情報を手動で保存する必要があります。これにより、プロセスが再開されたときに接続にそれらを設定することができます。
OAuth プロパティの値を取得するには、sys_connection_props システムテーブルをクエリします。複数の接続で同じ資格情報を使用している場合は、プロパティは最後に閉じた接続から読み取られます。
サポートされるストレージの種類
- memory://:OAuth トークンをメモリ内に保存します(一意の識別子、同一プロセス内で共有など)。
- registry://:Windows ODBC およびPower BI エディションでのみサポートされています。DSN 設定のレジストリにOAuth トークンを格納します。registry://CData JDBC Driver for Google Calendar Data Source、またはregistry://%DSN% のようなDSN 名で終わる必要があります。
- %DSN%:接続先のDSN 名。
- デフォルト(接頭辞なし):OAuth トークンをファイル内に格納します。値には絶対パス、または%APPDATA% か%PROGRAMFILES% で始まるパスのいずれかを指定できます。