CacheConnection
指定されたキャッシュデータベースの接続文字列。
データ型
string
デフォルト値
""
解説
対象のキャッシュデータベースは、この接続プロパティとCacheDriver 接続プロパティの組み合わせによって決定されます。指定されたキャッシュデータベースを使用するには、両方のプロパティが必要です。
この接続プロパティで指定された接続文字列は、CacheDriver 接続プロパティで指定されたJDBC ドライバーに直接渡されます。使用可能な接続プロパティの詳細については、指定されたJDBC ドライバー のドキュメントを参照してください。
CacheDriver で指定したJDBC ドライバーがアプリケーションのクラスパスに含まれていることを確認してください。
以下に、一般的なキャッシュデータベースの設定例を示します。
Derby およびJava DB
CacheDriver とこの接続プロパティを使用して、Derby への接続を設定します。以下は、Derby JDBC URL 構文です。
jdbc:derby:[subsubprotocol:][databaseName][;attribute=value[;attribute=value] ... ]
例えば、インメモリデータベースにキャッシュするには、以下を使用します。
jdbc:derby:memory
SQLite
SQLite へキャッシュするにはSQLite JDBC ドライバーを使用できます。次はJDBC URL の構文です。
jdbc:sqlite:dataSource
- Data Source:SQLite データベースファイルへのパス。または、:memoryの値を使ってインメモリにキャッシュします。
MySQL
以下はCData JDBC Driver for MySQL のJDBC URL の例です。
jdbc:mysql:User=root;Password=root;Server=localhost;Port=3306;Database=cache
一般的な接続プロパティは次のとおりです:
- Server:キャッシュ先のMySQL データベースをホストしているサーバーのIP アドレスまたはドメイン名。
- Port:指定されたサーバー上のMySQL インスタンスが実行されているポート。
- Database:キャッシュ先のMySQL データベースの名前。指定されたサーバーでホストされているMySQL データベースの名前と一致する必要があります。
- User:選択したMySQL データベースに登録されているユーザーのユーザー名。
- Password:指定されたMySQL ユーザーに紐付けられたパスワード。
SQL Server
Microsoft JDBC Driver for SQL Server のJDBC URL の構文は次のとおりです。
jdbc:sqlserver://[serverName[\instance][:port]][;database=databaseName][;property=value[;property=value] ... ]
次に例を示します。
jdbc:sqlserver://localhost\sqlexpress:1433;integratedSecurity=true
次は一般的なSQL Server 接続プロパティです。
- Server:SQL Server を起動しているコンピューターの名前またはネットワークアドレス名。デフォルトのインスタンスではなく、名前付きインスタンスに接続するには、ホスト名とインスタンス名をバックスラッシュで区切って指定します。
- Port:指定されたサーバー上のSQL Server インスタンスが実行されているポート。
- Database:キャッシュ先のSQL Server データベースの名前。指定されたサーバーでホストされているSQL Server データベースの名前と一致する必要があります。
- Integrated Security:現在のWindows アカウントを認証に使用する場合は、このオプションをTrue に設定します。代わりにUser とPassword で認証するには、このオプションをFalse に設定します。
統合セキュリティを使用するには、Windows システムパス上のフォルダにsqljdbc_auth.dll も追加する必要があります。このファイルは、Microsoft JDBC Driver for SQL Server インストールの"auth" サブフォルダにあります。アセンブリのビット数はJVM のビット数と一致する必要があります。
- User Id:選択したSQL Server データベースに登録されているユーザーのユーザー名。このプロパティは、統合セキュリティを使用していない場合にのみ必要です。
- Password:指定されたSQL Server ユーザーに紐付けられたパスワード。このプロパティは、統合セキュリティを使用していない場合にのみ必要です。
Oracle
次はOracle JDBC Thin ドライバーの従来のJDBC URL 構文です。
jdbc:oracle:thin:[userId/password]@[//]host[[:port][:sid]]
次に例を示します。
jdbc:oracle:thin:scott/tiger@myhost:1521:orcl
次は一般的な接続プロパティです。
-
Data Source:Oracle データベースを識別する接続記述子。これは、TSN 接続記述子、接続記述子を決定するOracle Net Services 名、またはバージョン11g 以降ではEasy Connect ネーミング(任意のポート名およびサービス名を持つOracle サーバーのホスト名)になります。
- User Id:選択したOracle データベースに登録されているユーザーのユーザー名。
- Password:指定されたOracle ユーザーにに紐付けられたパスワード。
PostgreSQL
次は公式のPostgreSQL JDBC ドライバーのJDBC URL 構文です。
jdbc:postgresql:[//[host[:port]]/]database[[?option=value][[&option=value][&option=value] ... ]]
例えば、次の接続文字列はデフォルトホスト(localhost)およびポート(5432)上のデータベースに接続します。
jdbc:postgresql:postgres
一般的な接続プロパティは次のとおりです:
- Host:PostgreSQL データベースをホストしているサーバーのアドレス。
- Port:指定されたホストサーバー上のPostgreSQL データベースがホストされているポート。
- Database:キャッシュ先のPostgreSQL データベースの名前。指定されたサーバーでホストされているPostgreSQL データベースの名前と一致する必要があります。
- User name:選択したPostgreSQL データベースに登録されているユーザーのユーザー名。"user" パラメータを使ってJDBC URL に指定できます。
- Password:指定されたユーザーに紐付けられたパスワード。