高度なクエリ
Google Analytics には、数多くの指標やディメンションがテーブル定義に用意されています。このため、この製品に付属するテーブル定義には、最もよく使用される指標とディメンションの組み合わせだけがリストされています。このような設計選択の代替として、2つの方法が提供されています。すなわち、ディメンション列と指標列を使用してデフォルトテーブルに含まれていないフィールドを要求するか、独自のテーブルを定義することができます。
ディメンション列と指標列の使用
既存のテーブルに対して追加のディメンションまたは指標をリクエストするには、カスタムスキーマを定義するアプローチが推奨されますが、WHERE 句にディメンションおよび指標入力を設定することもできます。どちらの入力もカンマ区切りリストを受け取るため、複数のフィールドを一度に指定できます。これらの値は、指定した順序で、対応するディメンションおよび指標列に返されます。例えば、次のクエリは、Trafficテーブルでセッション、目標1コンバージョン率、および目標1達成数をクエリし、これらの指標をユーザー年齢層ディメンションでグループ化します。
SELECT Sessions, Dimensions, Metrics FROM Traffic WHERE Dimensions='UserAgeBracket' AND Metrics='Goal1ConversionRate,Goal1Completions'上のクエリの結果では、各行のディメンションフィールドにUserAgeBracket の値が返されます。指標フィールドには、目標1に対して要求した指標を含むカンマ区切り値が含まれます。
カスタムスキーマの定義
本製品 に付属する標準テーブルにないフィールドを定期的に要求する必要がある場合は、必要なデータを簡単にクエリできるように、独自のカスタムスキーマを定義できます。CreateCustomSchema ストアドプロシージャを使用してまったく新しいテーブルを定義するか、既存のスキーマを変更して必要な列を追加することができます。
ストアドプロシージャはスキーマファイルを出力します。スキーマファイルはシンプルな形式となっており、簡単に直接変更できます。
CreateCustomSchema ストアドプロシージャの使用
本製品 には、新しいテーブル定義を作成するためのCreateCustomSchema ストアドプロシージャも用意されています。このストアドプロシージャは、入力として、テーブル名、指標のカンマ区切りリスト、ディメンションのカンマ区切りリスト、および出力フォルダを受け取ります。このプロシージャを呼び出すと、新しいスキーマファイルが作成され、他のクエリ可能なテーブル同様にコンテンツが公開されます。
Location 接続プロパティを好みのパスに設定します。フォルダ(このプロシージャを実行するスキーマの名前がついているもの)が存在しない場合は、Location の中に作成されます。スキーマファイルはその子フォルダに配置されます。前述の子フォルダがすでにLocation に存在する場合は、スキーマファイルはそこに配置されます。
以下のストアドプロシージャ呼び出しの例は、ディメンション列および指標列を使用したSELECT クエリの列を保持します。
EXEC CreateCustomSchema TableName='Traffic', Dimensions='UserAgeBracket', Metrics='Sessions,Goal1ConversionRate,Goal1Completions',OutputFolder='C:\Users\Administrator\Desktop'
既存のスキーマの手動編集
既存のスキーマにフィールドを追加するには、本製品 のインストールディレクトリから、スキーマに対応する".rsd" ファイルを開き、以下の手順に従ってください。
- <rsb:info> セクションにattr タグを追加して、列を追加します。
- 次の属性を追加します。任意の既存のフィールドを例として使用できます。
属性名 属性値 name the API documentation で定義されたディメンションまたは指標に設定。 xs:type データ型に設定。 other:dimension ディメンションの列を定義する場合は、これを"true" に設定。 other:metric 指標の列を定義する場合は、これを"true" に設定。 - 新しいファイルを使用するには、Location 接続プロパティを、スクリプトファイルを含むフォルダに設定します。