Power BI Connector for Jira

Build 22.0.8479

DSN の作成

このセクションでは、DSN 設定の編集方法と、Jira API へ認証および接続について説明します。

DSN 設定の編集

Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってDSN 設定を編集できます。DSN はインストールプロセス中に作成されることに注意してください(コネクタのインストール 参照)。

DSN 設定を編集するには、次の手順を実行してください。

  1. [スタート]->[検索] を選択し、[検索]ボックスに[ODBC データソース] と入力します。
  2. Power BI Desktop インストールのビット数(32-bit または64-bit)に対応するODBC アドミニストレーターのバージョンを選択してください。
  3. [システムDSN] タブをクリックします。
  4. システムデータソースを選択して[構成]をクリックします。
  5. [接続]タブの情報を編集して[OK]をクリックします。

Jira への接続

接続するには、URL をJira のエンドポイントに設定します。例えば、https://yoursitename.atlassian.net です。

カスタムフィールドへのアクセス

デフォルトでは、本製品 はシステムフィールドのみ表示します。Issues のカスタムフィールドにアクセスするには、IncludeCustomFields をtrue に設定します。または、本製品 スキーマを拡張してカスタムフィールドへのアクセスを設定できます。カスタムフィールド を参照してください。カスタムフィールドが含まれる場合、サーバーの応答時間が著しく遅くなることがありますのでご注意ください。

Jira への認証

OAuth 2.0

Jira の"3本足の" OAuth 2.0 サポート(3LO)を活用して、ログインクレデンシャルを提供せずにデータに接続できます。

AuthScheme は、すべてのOAuth フローでOAuth に設定する必要があります。

デスクトップアプリケーション

CData は、OAuth デスクトップ認証を簡略化する埋め込みOAuth アプリケーションを提供します。代わりに、カスタムOAuth アプリケーションを作成することも可能です。カスタムアプリケーションの作成およびその理由については、カスタムOAuth アプリの作成 を参照してください。

以下を設定して、接続してください。

  • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 交換の繰り返しや、手動でのOAuthAccessToken 設定を避けられます。
  • OAuthClientId(カスタムアプリのみ):登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret(カスタムアプリのみ):アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
  • CallbackURL(カスタムアプリのみ):アプリケーションの登録時に定義されたリダイレクトURI に設定。
  • Url(カスタムアプリのみ):JIRA エンドポイントへのURL に設定。例えば、https://yoursitename.atlassian.net です。
  • OAuthVersion(カスタムアプリのみ):2.0 に設定。
接続すると、本製品 はデフォルトブラウザでJira のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 本製品 はアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。

ヘッドレスマシン

ヘッドレスマシンのユーザーアカウントでOAuth を使用するようにドライバーを設定するには、インターネットブラウザに対応した別の端末で認証する必要があります。

  1. 以下のオプションから選択します。
    • オプション1:後述の「Verifier code を取得および交換」に従い、OAuthVerifier 値を取得します。
    • オプション2:インターネットブラウザに対応したマシンに本製品 をインストールし、後述の「OAuth 設定を転送」の説明に従い、通常のブラウザベースのフローで認証後にOAuth 認証値を転送します。
  2. 次に、ヘッドレスマシンからアクセストークンを自動的にリフレッシュするように本製品 を設定します。

オプション1:Verifier code を取得および交換

Verifier code を取得するには、OAuth Authorization URL で認証する必要があります。

インターネットブラウザに対応したマシンから認証してOAuthVerifier 接続プロパティを取得する方法は次のとおりです。

  1. 以下のオプションから選択します。
    • 埋め込みOAuth アプリケーションを使用する場合は、GetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。ストアドプロシージャによって返されたURL をブラウザで開きます。
    • カスタムOAuth アプリケーションを使用するには、以下のプロパティを設定します。
      • InitiateOAuthOFF に設定。
      • OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
      • OAuthClientSecret:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
      • OAuthVersion2.0 に設定。
      次に、適切なCallbackURL を指定してGetOAuthAuthorizationURL ストアドプロシージャを呼び出します。ストアドプロシージャによって返されたURL をブラウザで開きます。
  2. ログインして、本製品 にアクセス許可を与えます。すると、リダイレクトURI にリダイレクトされます。リダイレクトURI にはcode というパラメータが付加されます。このパラメータの値を控えておきます。後でOAuthVerifier 接続プロパティを設定するために必要です。
次に、OAuth verifier code をOAuth リフレッシュトークンおよびアクセストークンと交換する必要があります。

ヘッドレスマシンでは、次の接続プロパティを設定してOAuth 認証値を取得します。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthVerifier:これを、控えておいたverifier code(リダイレクトURI のcode パラメータの値)に設定します。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)カスタムOAuth アプリケーション設定のクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:これを設定すると、暗号化されたOAuth 認証値が指定されたファイルに永続化されます。

接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、以下のプロパティを再設定して接続します。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:暗号化されたOAuth 認証値を含むファイルに設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、このファイルが本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。

オプション2:OAuth 設定を転送

ヘッドレスマシンでの接続に先立ち、インターネットブラウザに対応したデバイスでドライバーとの接続をインストールし、作成する必要があります。上述の「デスクトップアプリケーション」の説明に従って、接続プロパティを設定します。

「デスクトップアプリケーション」の手順が完了すると、生成された認証値は、OAuthSettingsLocation で指定されたパスに暗号化されて書き込まれます。デフォルトのファイル名はOAuthSettings.txt です。

接続をテストしてOAuth 設定ファイルを生成し、OAuth 設定ファイルをヘッドレスマシンにコピーします。

ヘッドレスマシンで、次の接続プロパティを設定し、データに接続します。

  • InitiateOAuthREFRESH に設定。
  • OAuthClientId:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId に設定。
  • OAuthClientSecret:(カスタムアプリのみ)アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレットに設定。
  • OAuthSettingsLocation:ブラウザでマシンからコピーしたOAuth 設定ファイルへのパスに設定。アクセストークンの自動リフレッシュを有効にするために、このファイルが本製品 に読み書きのアクセス許可を与えることを確認してください。

OAuth 1.0

Jira に接続するには、次の手順に従ってください。

  1. RSA 公開 / 秘密キーのペアを生成します。ターミナルで次のコマンドを実行します。
    -openssl genrsa -out jira_privatekey.pem 1024
    -openssl req -newkey rsa:1024 -x509 -key jira_privatekey.pem -out jira_publickey.cer -days 365
    -openssl pkcs8 -topk8 -nocrypt -in jira_privatekey.pem -out jira_privatekey.pcks8
    -openssl x509 -pubkey -noout -in jira_publickey.cer  -out jira_publickey.pem
  2. アカウントにアプリケーションリンクを作成します。設定 -> アプリケーション -> アプリケーションのリンクに進みます。
  3. URL フィールドにテストURL を入力し、新しいリンクを作成をクリックします。
  4. エラーを無視して続行をクリックします。必要なのは受信コール(アプリケーションからJira へ)の設定のみです。
  5. Link Applications ウィンドウでは、このタスクと関連性がないため、フィールドの入力は任意です。ただし、受信リンクの作成は選択してください。続行をクリックして次のページに進みます。
  6. 必須フィールドを埋めます。
    • コンシューマーキー:任意の文字列を使用。これはOAuthClientId 接続プロパティで必要です。
    • コンシューマー名:任意の文字列を使用。
    • パブリックキー:先に生成したjira_publickey.pem ファイルのキーを入力。
  7. 続行をクリックします。
接続するには次のプロパティを設定します。

  • URL (例:https://yoursitename.atlassian.net)。
  • OAuthClientId をアプリケーションのConsumer Key に設定。
  • OAuthClientSecret を任意の値('testClientSecret' など)に設定。
  • CertificateStore を秘密キーファイルの場所に設定。
  • CertificateStoreType を使用されている秘密キーファイルに基づいて適切なオプションに設定。生成されたPEM キーファイルを使用する場合は、CertificateStoreTypePEMKEY_FILE に設定します。
  • InitiateOAuthGETANDREFRESH に設定。

API トークン

AuthSchemeAPIToken に設定し、User およびAPIToken を設定することで、任意のJira Cloud アカウントへの接続を確立できます。
Cloud インスタンスへのベーシック認証には、API トークンが必要です。API トークンを生成するには、Atlassian アカウントにログインして[セキュリティ設定]->[API トークン]->[API トークンを作成する]をクリックします。生成されたトークンが表示されます。

Basic

AuthSchemeBasic に設定することで、任意のJira Server インスタンスへの接続を確立できます。Server インスタンスに接続するには、User およびPassword を指定します。
(Note:パスワードはCloud アカウントへの接続には非推奨となり、Server インスタンスへの接続にのみ使用されるようになりました。)

LDAP

AuthSchemeLDAP に設定することで、任意のJira Server インスタンスへの接続を確立できます。追加で、Jira インスタンスのURLUser、およびPassword を指定します。 (Note:LDAP 認証は現在、Cloud アカウントではサポートされていません。)

Crowd

AuthSchemeCrowd に設定します。Crowd への接続には、次の接続プロパティを使用します。

  • User:Crowd ユーザーアカウント。
  • Password:Crowd アカウントに関連付けられたパスワード。
  • SSOLoginURL:Crowd アカウントに関連付けられたログインURL。IDP URL は、自身のアプリケーション->[SSO]->[SSO information]->[Identity provider single sign-on URL]にあります。
  • SSOAppName:SSO を有効にするアプリケーションの名前。
  • SSOAppPassword:SSO を有効にするアプリケーションのパスワード。
  • SSOExchangeUrl: The URL used used to exchange the SAML token for Jira cookies. This URL may have the following formats:
    • https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlconsumer
    • https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlsso

次は接続文字列の例です。

AuthScheme=Crowd;Url=https://yoursitename.atlassian.net;SSOLoginURL='https://<authority>/crowd/console/secure/saml/sso.action';User=crowdUserName;Password=crowdPassword;SSOExchangeUrl=https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlconsumer;SSOAppName=CrowdAppName;SSOAppPassword=CrowdAppPassword;

Okta

AuthSchemeOkta に設定します。Okta を介した認証には、次の接続プロパティを使用します。

  • User:Okta ユーザーに設定。
  • Password:Okta パスワードに設定。
  • SSOLoginURL:SSO プロバイダーが使用するログインURL に設定。
  • SSOExchangeUrl:The URL used used to exchange the SAML token for Jira cookies. This URL may have the following formats:
    • https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlconsumer
    • https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlsso
以下の場合、

  • Okta クライアントリクエストコンテキストをオーバーライドする信頼されたアプリケーションまたはプロキシ経由でユーザーを認証する
  • MFA を構成する

Okta を使用して認証するためには、SSOProperties 入力パラメータの組み合わせを使用する必要があります。それ以外の場合、これらの値を設定する必要はありません。

SSOProperties に、必要に応じて以下の入力パラメータを設定します。

  • APIToken:Okta クライアントリクエストコンテキストをオーバーライドする、信頼されたアプリケーションまたはプロキシ経由でユーザーを認証する場合、これを顧客がOkta 組織で作成したAPI Token に設定します。
  • MFAType:MFA フローを設定した場合に設定。現時点では、次のタイプをサポートしています:OktaVerify、Email、およびSMS。
  • MFAPassCode:MFA フローを設定した場合にのみ設定。これを空欄または無効な値に設定した場合、本製品 はユーザーのデバイスまたはE メールにワンタイムパスワードチャレンジを発行します。パスコードを受信後、取得したワンタイムパスワードをMFAPassCode 接続プロパティに設定する接続を再度開きます。
  • MFARememberDevice:Okta は、MFA が必要な場合にデバイスを記憶させることをサポートします。設定された認証ポリシーに従ってデバイスの記憶が許可されている場合、本製品 はMFA 認証の有効期間を延長するデバイストークンを送信します。このプロパティはデフォルトでTrue に設定されてます。MFA を記憶させない場合のみFalse に設定してください。

接続文字列の例:

AuthScheme=Okta;Url=https://yoursitename.atlassian.net;SSOLoginURL='https://example.okta.com/home/appType/0bg4ivz6cJRZgCz5d6/46';User=oktaUserName;Password=oktaPassword;SSOExchangeUrl=https://<authority of Jira instance>/plugins/servlet/samlconsumer;

Copyright (c) 2023 CData Software, Inc. - All rights reserved.
Build 22.0.8479