ここでは、CData BizTalk Adapter for Zoho Books を使用して静的な一方向送信ポートを作成、構成、およびテストする方法について、手順を追って説明します。

一方向送信ポートの使用

静的な一方向送信ポートを使用して、アップデートグラム、SQL コマンド、ストアドプロシージャを実行できます。送信ポートは、Zoho Books データを変更するだけで応答データがない操作で便利です。通常、これはDELETEまたはUPDATE SQLコマンド、またはアップデートグラムで、ストアドプロシージャ操作の場合もあります。通常、これはDELETE またはUPDATE SQL コマンド、またはアップデートグラムで、ストアドプロシージャ操作の場合もあります。

SELECT コマンドの実行や作成したレコードのId の取得などの応答を返すアクションをトリガする場合は、静的な送信請求 - 応答送信ポート を使用します。

一方向送信ポートの作成および構成

静的な一方向送信ポートを作成して、トランスポートの種類としてZoho Books アダプターを使用するように構成します。

1. まだBizTalk 管理コンソールでBizTalk アプリケーションを開いていない場合は、開きます。
2. BizTalk アプリケーションのノードで、［送信ポート］を右クリックし、［新規］->［静的な一方向の送信ポート］を選択します。［送信ポートのプロパティ］ダイアログが表示されます。
3. ［名前］メニューで、送信ポートの名前を入力します。
4. ［型］メニューで、CData.ZohoBooks を選択します。
5. ［送信パイプライン］メニューで、デフォルトオプションのPassThruTransmit を選択します。

アダプターの構成

［トランスポートのプロパティ］ダイアログで、アダプターが実行するコマンドを定義します。

1. 送信ポートのプロパティで、［構成］ボタンをクリックします。［CData.Zoho Books トランスポートのプロパティ］ダイアログが表示されます。
2. CommandType プロパティで、目的のコマンドタイプを選択します。
3. SQL コマンドを実行する必要がある場合は、［SQL コマンド］ボックスにコマンドを入力します。

各プロパティとその機能の説明については、 Zoho Books Adapter を参照してください。

Zoho Books への接続の構成

［接続文字列］オプションダイアログで、Zoho Books への接続に必要な資格情報とその他のプロパティを構成します。

1. 送信ポートのプロパティダイアログで、［構成］をクリックします。アダプターのプロパティダイアログが表示されます。
2. ［接続文字列］プロパティのボタンをクリックします。
3. ［接続文字列］プロパティのボックスをクリックします。［接続文字列］オプションダイアログが表示されます。
4. 接続プロパティを入力します。一般的な接続文字列は次のとおりです。
   

   InitiateOAuth=GETANDREFRESH;OrganizationId=YourOrganizationId;AccountsServer=YourAccountServerURL

5. ［テスト接続］をクリックして、値とテスト接続を検証します。

必要な接続プロパティの詳細については、接続の確立 を参照してください。各プロパティとその機能の説明については、 Connection String Options を参照してください。

接続に成功し、アダプターが実行するコマンドを定義したら、送信ポートは使用できるようになります。次の例を参照して、一方向の送信ポートを使用するシンプルなアプリケーションを見ていきます。

フィルタを作成してアプリケーションからBizTalk メッセージをルーティングする

送信ポートを目的のメッセージと関連付けるには、送信ポートのプロパティの［フィルタ］セクションでフィルタルールを作成します。条件に一致するメッセージが送信ポートにルーティングされます。受信場所でフィルタリングするには、次の例を参照してください。

例では、フィルタを使用してアップデートグラムを受信場所から送信ポートに移動します。フィルタの詳細については、次のセクションを参照してください。

例：一方向送信ポートでのアップデートグラムの実行

このセクションでは、シンプルなアプリケーションで一方向送信ポートの使用方法を示します。アプリケーションは、ファイルに含まれるアップデートグラムコマンドを読み込み、以下のプロシージャに従ってコマンドを実行します。

1. 一方向受信場所は、アップデートグラムを含むXML ドキュメントを受け取ります。
2. 受信場所は、コマンドの結果を含むBizTalk メッセージを作成します。
3. 一方向送信ポートは、受信場所のURI をフィルタリングします。ドキュメントは、一方向送信ポートにルーティングされます。
4. 送信ポートは、アップデートグラムコマンドを実行します。

前の例と同様に、次の手順では、受信場所をセットアップし、ファイルからアップデートグラムを読み込み、送信ポートを使用してコマンドを実行する方法を示します。

1. 静的な一方向受信場所を作成して構成します。ファイルのトランスポートの種類を使用します。同じ手順に従って、静的な一方向の受信場所 にZoho Books アダプターを構成します。
2. 静的な一方向送信ポートを作成します。
3. 送信ポートのプロパティで、［フィルタ］をクリックします。
4. 空のプロパティで、次の値を設定します。

   Property	メニューからBTS.InboundTransportLocation を選択します。
   Value	新しく作成された一方向受信場所のURI を入力します。