Kerberos の使用
このセクションでは、本製品 を使ってKerberos でHDFS に認証する方法を説明します。
Kerberos 認証
Kerberos を使用してHDFS に認証するには、次のプロパティを設定します。
- AuthScheme:KERBEROS に設定。
- KerberosKDC:Kerberos KDC マシンのホスト名またはIP アドレスに設定。
- KerberosSPN:HDFS Kerberos プリンシパルのサービスおよびホストに設定。これは、(例、)の'@' 記号の前の値(例、)になります。
Kerberos チケットの取得
次のオプションのいずれかを使用して、必要なKerberos チケットを取得できます。
MIT Kerberos 資格情報キャッシュファイル
このオプションを使用すると、MIT Kerberos チケットマネージャーまたはkinit コマンドを使ってチケットを取得できます。このオプションでは、User またはPassword 接続プロパティを設定する必要はないことに注意してください。
- KRB5CCNAME という名前の環境変数が作成されていることを確認してください。
- KRB5CCNAME 環境変数をクレデンシャルキャッシュファイル を指すパスに設定します(例えばC:\krb_cache\krb5cc_0 または /tmp/krb5cc_0)。このファイルは、MIT Kerberos チケットマネージャーでチケットを生成するときに作成されます。
- チケットを取得するには、MIT Kerberos チケットマネージャーアプリケーションを開き、[Get Ticket]をクリックしてプリンシパル名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。成功すると、チケット情報がKerberos チケットマネージャーに表示され、クレデンシャルキャッシュファイルに保存されます。
- クレデンシャルキャッシュファイルが作成されたら、本製品 はキャッシュファイルを使用してHDFS に接続するためのkerberos チケットを取得します。
KRB5CCNAME 環境変数を設定する代わりに、KerberosTicketCache プロパティを使用してファイルパスを直接設定できます。 設定すると、本製品 は指定されたキャッシュファイルを使用してHDFS に接続するためのkerberos チケットを取得します。
Keytab ファイル
KRB5CCNAME 環境変数が設定されていない場合、Keytab ファイルを使用してKerberos チケットを取得できます。これを行うには、User プロパティを目的のユーザー名に設定し、KerberosKeytabFile プロパティをユーザーに関連付けられたキータブファイルを指すファイルパスに設定します。
User およびPassword
KRB5CCNAME 環境変数およびKerberosKeytabFile プロパティの両方が設定されていない場合、User とPassword の組み合わせ を使用してチケットを取得できます。これを行うには、User およびPassword プロパティを、HDFS での認証に使用するユーザー / パスワードの組み合わせに設定します。
クロスレルム認証
より複雑なKerberos 環境では、複数のレルムおよびKDC サーバーが使用されるクロスレルム認証が必要になる場合があります(例えば、1つのレルム/KDC がユーザー認証に使用され、別のレルム/KDC がサービスチケットの取得に使用される場合)。
このような環境では、KerberosRealm およびKerberosKDC プロパティをユーザー認証に必要な値に設定できます。KerberosServiceRealm およびKerberosServiceKDC プロパティは、サービスチケットの取得に必要な値に設定できます。