macOS DSN の構成
このセクションでは、macOS でODBC 接続をセットアップしDSN を設定する方法を示します:
macOS の最小バージョン
CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage 本製品 にはmacOS Sierra (10.12) 以上が必要です。
ドライバーのライセンス
端末で次のコマンドを実行して、本製品 のライセンスを取得します。評価版をアクティベートするには、<key> の入力を省略してください。
cd "/Applications/CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage/bin"
sudo ./install-license <key>
名前とパスワードを入力するよう求められます。これらは、あなたの名前とマシンのパスワードを指します。
ドライバーマネージャー経由の接続
macOS では、CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage はFilemaker Pro、Microsoft Excel、Tableau のような他の多くの製品と同様に、iODBC ドライバーマネージャー用にあらかじめ設定されています。iODBC の最新バージョンは、iODBC サイトで入手できます。
ドライバーのインストールでは、iODBC にドライバーを登録しシステムDSN を作成します。これは、ODBC 接続をサポートするあらゆるツールやアプリケーションで使用できます。
ドライバーマネージャーはドライバーをロードし、アプリケーションからドライバーに関数呼び出しを渡します。ドライバーをドライバーマネージャーに登録して、DSN をドライバーマネージャーのコンフィギュレーションファイルに定義する必要があります。
DSN の設定
DSN の設定には、iODBC と同時にインストールされたGUI のiODBC アドミニストレータ64-bit を使用できます。ODBC マネージャーは、ODBC ドライバーのビット数と一致している必要があります。最新のCData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage のバージョンは64-bit のみです。また、iODBC コンフィギュレーションファイルを編集することもできます。
ユーザーDSN またはシステムDSN を構成できます。ユーザーデータソースは、ユーザーアカウントに制限されています。システムデータソースは、すべてのユーザーがアクセスできます。
iODBC アドミニストレータでのDSN の設定
Launchpad からiODBC アドミニストレータ64-bit を起動することで、ユーザーDSN を作成できます。
ドライバーによってインストールされたシステムDSN を変更する、またはシステムDSN を作成するには、iODBC アドミニストレータ64-bit を昇格権限で起動します。それには、次のコマンドをターミナルに入力します。
sudo /Applications/iODBC/iODBC\ Administrator64.app/Contents/MacOS/iODBC\ Administrator64iODBC アドミニストレータ64-bit を起動すると、CData IBMCloudObjectStor~ Source がSystem タブにリストされます。 DSN を選んで[設定]ボタンをクリックし、接続プロパティを名前と値のペアで設定します。
自分でDSN を作成するには、代わりに[User]か[System]タブで[Add]をクリックし、CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage オプションを選択します。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage ページに移動し、インスタンス名を指定して[作成]をクリックします。作成したばかりのCloud Object Storage のインスタンスにリダイレクトされます。
OAuth 認証を使用した接続
接続する前に設定する必要がある特定の接続プロパティがあります。これらは次のようにして取得できます。
API キー
IBM Cloud Object Storage に接続するにはApiKey が必要です。これは次のようにして取得できます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Platform API Keys ページに移動します。
- 中央右隅の[Create an IBM Cloud API Key]をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キー名を指定して[作成]をクリックします。ダッシュボードからは二度とアクセスできなくなるため、ApiKey をメモします。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、本製品 はCloud Object Storage CRN を自動的に決定しようとします。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。適切な値を見つけるには、次のことができます:
- Services ビューのクエリこれにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud Dashboard に移動します。[リソースリスト]で、[ストレージ]からCloud Object Storage リソースを選択してDRN を取得します。
データへの接続
これで、データに接続するために以下を設定できます。
- ApiKey:セットアップ中にメモしたAPI キーに設定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):作業するクラウドオブジェクトストレージCRN に設定。本製品 はこれを自動的に取得しようとしますが、Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合は、これを明示的に指定することをお勧めします。
接続すると、本製品 がOAuth プロセスを完了します。
iODBC INI ファイルでのDSN の設定
odbc.ini でDSN を設定します。ODBC ドライバーをodbcinst.ini に登録します。
odbc.ini
ODBC データソースを、odbc.ini ファイルのセクションに定義します。ユーザーデータソースにアクセスできるのは、odbc.ini ファイルがホームフォルダに格納されているユーザーアカウントだけです。システムデータソースは、すべてのユーザーがアクセスできます。
Privileges | Path |
User | /Users/myuser/Library/ODBC/odbc.ini |
System | /Library/ODBC/odbc.ini |
iODBC のシステム全体の設定を変更するには、権限を上げる必要があります。そのためには、root またはsudo コマンドを使用できます。次に例を示します。
sudo nano /Library/ODBC/odbc.ini
データソースへの接続に必要な接続プロパティに加えて、Driver プロパティでodbcinst.ini ファイルのドライバー定義またはドライバーライブラリへのパスを指定します。
[CData IBMCloudObjectStor~ Source] Driver = CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage ApiKey=myApiKey CloudObjectStorageCRN=MyInstanceCRN Region=myRegion OAuthClientId=MyOAuthClientId OAuthClientSecret=myOAuthClientSecret
さらに、ODBC データソースセクション内で、DSN をodbcinst.ini ファイルで定義されたドライバーに設定する必要があります。例えば、ドライバーのインストール時に作成されるDSN のエントリーは次のとおりです。
[ODBC Data Sources] CData IBMCloudObjectStor~ Source = CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage
odbcinst.ini
パスを本製品 ライブラリに変更する場合は、インストールされたドライバー定義を変更する必要があります。
ODBC ドライバーを登録するには、odbcinst.ini ファイルを変更します。iODBC では、ドライバーは一つのユーザーアカウントでのみ、またはシステム全体で利用可能です。
Privileges | Path |
User | /Users/myuser/Library/ODBC/odbcinst.ini |
System | /Library/ODBC/odbcinst.ini |
ドライバーは、odbcinst.ini ファイルのセクションに定義されます。セクション名はドライバーの名前を指定します。このセクションでは、Driver プロパティはドライバーライブラリへのパスを指定します。ドライバーライブラリは、インストールディレクトリの[lib]サブフォルダにある.dylib ファイルです。デフォルトでは、/Applications/CData ODBC Driver for IBMCloudObjectStorage 内に格納されます。
[CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage] Driver = /Applications/CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage/lib/libibmcloudobjectstorageodbc.dylib
ODBC ドライバーセクションには、ドライバー名が "Installed" に設定されたプロパティも含まれている必要があります。次に例を示します。
[ODBC Drivers] CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage = Installed
接続のテスト
ほとんどのiODBC インストールで利用可能なiODBC デモを使って、IBM Cloud Object Storage に接続しSQL クエリを実行できます。
iODBC デモ
iODBC デモから接続するには次の手順を実行してください。
- Launchpad を開き"iODBC" を検索します。
- ANSI ODBC API のみが使用可能なアプリケーションからIBM Cloud Object Storage に接続する場合は、iODBC Demo Ansi をクリックします。それ以外の場合は、iODBC Demo Unicode をクリックします。
- [Environment]メニューで[Open Connection]をクリックします。
- 対応するタブでDSN を選択し、接続をテストします。
ドライバーエンコーディングの設定
ODBC ドライバーは、ODBC ドライバーマネージャーで使用するエンコーディングを指定する必要があります。デフォルトでは、Mac 用のCData ODBC ドライバーはiODBC と互換性のあるUTF-32 を使用するように設定されていますが、他のドライバーマネージャーでは代替エンコーディングが必要な場合があります。
また、ANSI ODBC API を使用するアプリケーションからODBC ドライバーを使用している場合は、ANSI コードページを設定する必要があります。例えば、ANSI アプリケーションに日本語の文字をインポートするには、設定ファイル'/Applications/CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage/lib/cdata.odbc.ibmcloudobjectstorage.ini' でコードページを指定できます。
[Driver]
AnsiCodePage = 932
ドライバーのアンインストール
ドライバーをアンインストールする最も簡単な方法は、ターミナルを開いて、インストールディレクトリにあるuninstall.sh スクリプトを実行します。次に例を示します。
cd "/Applications/CData ODBC Driver for IBM Cloud Object Storage" sudo ./uninstall.sh
Note:このスクリプトはインストールディレクトリから実行される必要があります。